タウン情報誌「Komachi」の発売元、「㈲香川こまち」から良い情報誌が出ているのに最近気づきました。「香川の家」と題して、わが家のプチ自慢が紹介されています。香川県下の地場工務店が、自分たちの自信作として紹介しているページです。勿論家主や、そこに住む家族にもピントが当たっています。
私も、偉そうなことがいえない立場です。平成元年に今の住まいを銀行からの満額融資を受けて建てましたが、大手ハウスメーカー(代理店契約先)を選びました。その前に母親が寡婦で建てた家は、地元の大工さんにお願いしました。地元大工さんは腕は良いのですが、「見える化」が十分ではありませんでした。
腕に自信があるために施主の要望より、自分の建てたい自己主張の家を作ろうとします。おまけに追加工事になるのか、建築費も完成の程度に合わせてうなぎ登りと言ったら失礼ですが、気がついたら2~3割アップになっていました。それでも母親の願いを、きちんとカタチにして下さいました。
住宅情報誌「香川の家」は、良く出来ています。写真が豊富に入っています。勿論プロの作品(写真)です。最近の傾向でもありますが、夜間照明の効果もよく分かる写真に仕上がっています。失礼ながら、紙上で見た方が、現物より素敵に見えるかも?
A4判より少し大きなサイズで、300ページに及ぶボリュームです。年4回の発行頻度で、これもちょうど良い。紙も随分良いものを使っています。記事のページも、同じ紙が使われています。写真がないページはもっと紙質を落としても良いのではないかと思いますが、コストは変わらないのでしょうね。
こんなのを見せられたら、県内地元の工務店さんに頼もうかと思いますね。設計士の関与した作品もあり、本当にこれが地元の建築物かとわが目を疑うほどです。この本を作っているのが、「山田耕三」編集長で、日進堂住まいの図書館山田館長の父です。
編集長とは、もう30年らいの知り合いです。別のタウン誌の編集長をされていましたが、ヘッドハンティングか馘首か知りませんが、そこを辞めて今はこれらを作っています。昨今は香川も芸術の都市と言われていますが、タウン情報誌はもう30年以前から発行されています。情報誌は市井の文化です。
山田編集長は次の本の構想を持って来店されましたが、果たして2匹目のドジョウはいるのか?時代の流れとしては、ウェーブですね。紙情報は押され気味です。手間暇がかかる割に、広告費としては多くを割けません。
電博(電通&博報堂)位の規模になると、紙情報と電波とウェーブのコラボレーションとも言われますが、それは全国区の話しであって、ほとんどの地方にあっては言うほど簡単ではありません。香川県下の売買情報誌は、「不動産ニュースかがわ」しか残れません。一般消費者と、会員企業の為に発行していますから。