■カレンダー■
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     
<<前月 2024年04月 次月>>
■お問い合わせは■
松野不動産電話番号:087-888-0011
■過去ログ■
社長日記過去ログ
■メニュー■
松野不動産ホームページ
■管理者■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■新着記事■
■カテゴリー■
■月別アーカイブ■
■リンク■
■その他■
■来訪数■
合計: 2325713
今日: 290
昨日: 1512
 

レジェンドジャンパー葛西紀明
ソチオリンピックのことは、小欄でこれまで全く触れていません。興味がなくて観てない訳ではないのですが、テレビ新聞等で大きく報じられていて、小欄が扱うネタでないというのが私の屁理屈です。ここは、ローカルネタ、旬のネタ、人を褒めるネタしか書かないというのが心情です。

しかし、ノルディックスキー男子ジャンプ団体戦の決勝で、日本が3位に入り、銅メダルを獲得した。このことには、触れない訳にはいかないですね。この種目で、金メダルに輝いた1998年長野五輪以来16年ぶりのメダルを決めたという話題は、私の琴線に響く快挙です。葛西紀明選手は確か日本選手団の団長で、最年長選手ですね。

何と言っても41歳の主将・葛西紀明が最高の仕事をしました。けが等で万全ではないチームの若い衆を引っ張り、メダルへと導いたのです。「一緒にメダルを取るなら、こいつらだと思っていた。後輩たちにも、絶対メダルを取らせてあげたかった」と葛西紀明はインタビューで答えています。

1回目直前の控室。円陣を組み、気合を入れる。「今回は絶対に取るぞ」。清水、竹内、伊東に続き、葛西も2回とも見事に決め、エースの重圧をはねのけた。
個人で銀、団体でも銅メダルを勝ち取った葛西紀明だが、逆境を乗り越えてきた仲間のことを思うと、個人のメダルでは出なかった涙が、せきを切ったようにあふれ出た。

ラージヒルで銀メダルを取った時、後輩たちが自分のことのように喜んでくれた。その時、ふと思った。「僕だけメダルじゃ、みんなは悔しいはず」。けがや病気を抱えながら、ともに戦ってきた大事な仲間たちを、手ぶらで帰らせるわけにはいかなかったと。夏の大会、水泳陣のリレー競泳と同じです。 

長野五輪では、けがもあって団体戦に出場できず、自分だけ金メダルメンバーに入れなかったあの悔しさ。テレビ画面にあの時の映像が流れるたび、何度も悔しい思いがよみがえったことでしょう。当時と比べて世界のレベルも上がる中、団結力でつかんだソチの団体メダル。「長野のメダリストよりも価値がある」と、誇らしげに葛西紀明は吠えた。

今大会の日本人選手は、10代の若者が頑張っています。嬉しいことですが、41歳のおっさんが老体にむち打って頑張っている結果には、万感こみ上げるものがあります。五輪のメダルは、狙ってとれるものではないように思います。実力+神のご加護がかみ合って、金銀銅の3人だけが栄誉に浸れるのです。

それはそうと日本でも、ウインタースポーツを科学するような傾向がここへ来て、結果に結びついているように感じます。昨日団体3位のノルディックスキー男子ジャンプもそうですが、12日に行われたノルディックスキー複合個人で、銀メダルに輝いた渡部暁斗(北野建設)選手のことです。

「マルチサポート・ハウス」など、文部科学省のマルチサポート事業を最大限活用して、複合では20年ぶりとなるメダル獲得につながったと言われています。複合の日本代表選手団は選手村ではなく、山岳会場のマルチサポート・ハウスに宿泊して、共同生活をしています。

小型ホテルを貸し切りにしたこの施設は、複合会場から車で10分。日本人シェフが調理する日本食を3食食べることが出来る。大浴槽もあるそうな。トレーニングマシーンやマッサージルームもあり、中には高周波治療器も備えてある。もちろんメディカルコーチもいる。

渡部選手は「軽いトレーニングは敷地内で出来るし、日本人ばかりで日本語で生活できる。食事も含めて最高と褒め称えている。また肝心の用具面でも、マルチサポートを活用している。スキー板の滑走面に入れる細かな溝を入れるための装置を導入。

さらに日本のスキー用ワックスメーカーから3人の技術者が現地入りして、ソチのその日の雪質に合わせたワックスを用意し、長い10㎞を短い10㎞にしたりと、選手をサポートしている。それらが功を奏して、選手の競技力が伸びている。手厚い側面支援が生んだ渡部暁斗(北野建設)選手の銀メダルだった。

渡部暁斗選手は試合後、「(優勝した)フレンツェルより僕のスキーの方が滑っていた。自然に前に出られた」と話している。私のような下手くそが、ただ単に下へ滑るだけでも、ワックルの良し悪しは大きく影響するのです。長い距離のアップダウンでは、ワックスの差は実に大きいと思います。

過去の五輪で、荻原兄弟がクロスカントリー競技で北欧の選手に負けた。私は、ワックスの差だと思いました。今回は溜飲が下がりました。本当に、その程度の差が、メダルを決めるのですよ。オールジャパン、みんなでメダルを獲りに行け。


| http://nobuchin.0011.co.jp/index.php?e=2588 |
| 社長日記 | 10:34 AM | comments (0) | trackback (0) |
PAGE TOP ↑