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東アジア情勢と日本の針路
高松商工会議所に外交ジャーナリスト手嶋龍一氏を招いて、日本の今と明日について、現実を正確に分析して、手嶋さんが語ります。私など多くが、NHKのアナウンスとして、海外から現地報告をする手嶋氏を何度も見たと思います。彼の落ち着いた語りに、ことの重大性を感じたものでした。

9.11アメリカテロ事件では、11日間にわたる24時間連続の中継放送を担当し、冷静で的確な分析が視聴者の圧倒的な支持を得たとプロフィールに書かれています。その通りだと思います。また本も書いています。身だしなみといい、話し口調といい、やはり慶応義塾大学卒業生の風格です。

プーチンロシア大統領訪日の約束を取り付けるために、「ソチ五輪開会式」に駆けつけた安倍晋三首相にとっては、2014年は動乱の年になるようです。ロシアとの関係では、期待も広がる年の幕開けのはずでしたが、年末12月26日の靖国神社参拝が、そのすべてを台無しにしました。

このあたりから、1人の女性が会場内で異議を唱え始めます。「質問は後に」と制して、手嶋龍一氏は話しを続けます。この女性か、録音をしている聴衆に向かって、主催者と別室で話し合うようにも忠告していました。それもさりげなく。録音録画禁止だったのかもしれません。

安倍晋三首相ですが、第一次安倍内閣では「靖国神社参拝が果たせず痛恨の極み」と語り、右翼の雰囲気を醸し出していました。前政権の小泉純一郎元総理大臣が5年の任期中6度の参拝をしたことも、安倍晋三首相の焦りも招く要因だったかもしれません。

アメリカは、「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動をとったことに、米国政府は失望している」と声明を発表し、日本政府を震撼させた。表立った批判はしないのが「同盟の作法」だけに、異例の声明と内外に受け取られました。バイデン副大統領の発言ですが、バラク・オバマ米国大統領の考えでもあります。

またロシアも日本との友好関係を望みながら、「日本社会では、世界で受け入れられている第二次世界大戦の評価と異なる認識を持っていることに、ロシアは遺憾の意を表する」と声明を発表しています。ロシアもアメリカ同様、「困った人(国)だと思っている訳です。

その前の昨年(2013年)6月7-8日の両日、米中首脳会談がカルフォルニア洲でおこなわれました。太平洋に出ようとする中国海軍の動きを牽制したものでもあり、ある意味、一定のお墨付きを与えたような声明を発表しています。尖閣問題、領土問題については、どちらかの立場はとらないとアメリカは断言しています。

アメリカも随分弱腰になったものだとも思うし、学習能力を高めて賢くなったなと私は思います。もはやアメリカは武力をもって、自国の考えを押し通そうとはしていません。イラク攻撃に懲りて、もう闘う気力も資金もないようです。疲弊していると言ったら失礼ですが、もはやアメリカもG8の一国に過ぎないのか。

11月20日、米国の安全保障政策のキーパーソンであるライス国家安全保障担当大統領補佐官も、「アメリカは主権の問題について、(中日)どちらかの立場はとらない。対立が精鋭化しないよう平和的で外交的な話し合いを望む」と会見で言っていながら、3日後11月23日の中国からの一方的な「防空識別圏」の発表です。

完全な、アメリカ・韓国・ロシア・中国・EUの対日包囲網が出来上がっています。特に中国の主張する「防空識別圏」は、1950年の朝鮮動乱の引き金となった「アチソン発言」に似ています。

1950年1月12日、アメリカ政府のディーン・アチソン国務長官が、「アメリカが責任を持つ防衛ラインは、フィリピン - 沖縄 - 日本 - アリューシャン列島までである。それ以外の地域は責任を持たない」と発言(「アチソンライン」)し、台湾、インドシナなどとともに朝鮮半島には言及がなかった。

これは、アメリカの国防政策において「太平洋の制海権だけは絶対に渡さない」という意味であったが、朝鮮半島は地政学上大陸と太洋の境界に位置していることや、長く日本の統治下にあったこともあって、判断が難しい地域でもある)。

さらに、極東地域のアメリカ軍を統括していた連合国軍総司令官ダグラス・マッカーサーは占領下に置いた世界有数の大国・日本の統治に専念し、1945年8月に着任して以降、朝鮮半島に足を運んだのは1回のみだった。金日成はこれらを「アメリカによる西側陣営の南半部(韓国)放棄」と受け取った。(ウィキペディアフリー百科事典より引用)

しかしアメリカは、「アメリカ国防授権法」の援用で、「尖閣諸島は、日米安保の適用範囲内であることを明記する」とも述べています。なかなか理解しにくい解釈ですが、「尖閣諸島は日本の領土だと」アメリカは言っているように感じます。日米同盟の遠心力と、手嶋龍一氏は結んでいました。

最後に「シェールガス」開発に沸くアメリカ。これが強い国アメリカの復活に結びつくのか。アメリカの終わりの始めになるのか。世界はつながっています。
久しぶりに飽きない90分の話しでした。




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| 社長日記 | 10:29 AM | comments (0) | trackback (0) |
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