第3回高松国際ピアノコンクール(TIPC)は17日、第2次審査を終え、第3次審査に進出する6カ国10人が発表になりました。私も昼時、ちょこっとのぞきに行きました。本日は9名が45分の持ち時間内に、2~3曲演奏をしていました。とは言いながら私が聞いたのは、エントリー№25の森田義史さんと№26韓国ノ・イエジン女史の2人でした。
森田さんの演奏は、迫力のある立派な演奏でした。ピアノが生き物のように、高音から低音まで実に幅広く、音階が躍っているようでした。残音が残る鍵盤を叩き、またある時は、残音が全くしない状態で音を切ります。音階を広く使うのは、まるでフィギアースケートの選手が、リンクを広く使って躍動するのに似ています。
次の演奏の、韓国ノ・イエジン女史は月並みですが女性らしく、繊細なタッチでしかしある時は立ち上がって鍵盤に挑んでいました。二の腕が細くて、大丈夫かと思わせる風貌ですが、この人も私は合格のように感じました。それぞれが違ったピアノに向かっていました。演奏毎にピアノが替わります。
このサンポートホールのピアノは、「ファツィオリ」と「スタインウェイ」がそれぞれ2台あるようですが、かなりいいピアノが常置されていると聞いたことがあります。しかしピアノという楽器は奥が深いものですね。弾き手によって音色が替わります。
ほんの冷やかし程度ですが、当日チケットも1,500円です。その筋の人も多く来ていたようですが、私のような音痴でも、静かにしている分には迷惑にもなりません。どうか時間を作って、是非冬のオリンピックイヤーに開催されているTIPCへお越し下さい。
前回告知した高松出身の鉄さんは、通過できなかったようです。第3次審査に進出したのは、男性4人女性6人。日本が最多の4人です。第3次審査会は19日に行われ、22日の最終選考に進む5人が決まります。1回の審査毎に、半分に絞られています。これも分かりやすくて良いです。2人に1人でですが、しかしこれが超難関のようです。