自慢話のようで恐縮ですが、四国連携の報告が終わり、自席に着席したその時に、スタッフの一人が一枚の名刺を持って「面会希望者」が来ていることを私に告げます。その名刺には、一般財団法人建設物価調査会の主席研究員古井戸宏と書かれていました。にわかには、誰であるか分かりませんでした。
暫くして、分かりました。高松の居酒屋「西内」の常連客です。私もよく行きましたが、話したことはあまりなくても、何だか「仲間」を感じたお客様でした。決まった曜日に、決まった時間に現れる御仁でした。転勤族だとは聴いていました。国土交通省関係の仕事だとも、聴いていました。
その古井戸さんが、「松野だ」と確信して、控え席まで会いに来て下さったのです。それも伺うと、価格査定とか中古住宅雑誌を発行するように企画している組織のようです。まさに、不動産流通市場活性化事業者間連携協議会シンポジウムを後学のために来場されたような人です。
私が報告の中で四国だ、香川県だ、高松だと言っていたことも郷愁を誘ったのかもしれません。転勤されて丁度1年です。国土交通省も4月からの来年度は、再度中古住宅の価格査定に取り組むと思います。耐久年数も正常値が示されると思います。そのようなところに、古井戸さんも関係するのでしょうか。
もう一人、私の10分間の報告を一生懸命聞いてくれていたと思う女性がいました。最前列から10列ほどしか、視聴者の表情は分かりません。その先にはスポットライトがあって、後段の人の顔は見えません。そのような中で、1番熱心だったのが、この女性でしたが、交換した名刺には曹雲珍さんと書かれてありました。
曹雲珍さんは、一般財団法人日本不動産研究所の研究員さんです。中国からの来賓のようです。果たして彼女が一生懸命聞いてくれたように見えたのは、私の発表の内容がよく分からなかったからか。
名刺交換して、ガッカリもしましたが、今回の不動産流通市場活性化事業者間連携協議会シンポジウムの影響は、われわれの考える以上の効果もあったのかと思います。さすが、国土交通省が動くと、大きな渦が出来るようです。全体をまとめたDVDも配布されるようで、改めて見直したいと楽しみにしています。
その他例によって、速水英雄氏も来ていました。神出鬼没の彼は、ここだという時には、必ず顔を出しています。全国定期借地借家権推進機構の事務局長ですが、その活躍は八面六臂です。四国連携は、14協議会の中で唯一「定借研究委員会」を持ち、「定期借地借家権」も視野に入れています。
四国連携は、新築では定期借地権活用、中古住宅では建物の再生(リフォーム等)と、いずれも土地の価格に左右されにくい持続可能な循環型住宅供給システムを追い求め続けています。