今月の例会のメインストーリーは、SNSの1つ「フェイスブック」の仕様解説でした。ビジネスにフェイスブックを使うというアイディアは、決して目新しいことではありません。もう4~5年前から言われていることです。私は逆に、2年前ぐらいからフェイスブックを使わなくなりました。
比較的新しいことにチャレンジすることを進取と考えている私は、今日の話の中のフェイスブックの仕組みは、過去に取り組んだことがあります。それでも私は、このシステムの「いま何しているの」という問いかけに、嫌気がさしてこのSNSの世界から離脱しました。「ほっといてくれないか」というムンクの叫びのような心境です。
今でも「お友達申請をしています」という意見は聞きますが、私はもうフェイスブックから完全に離脱しています。何だか覚醒剤使用のように、自分がやっているのではなくて、やらされているという義務感を感じて私は一切辞めました。
自分からしていると思われるアクションでも、コントロールされていることもあります。それが「無料」という、不思議の国のアリスの「独白」かもしれません。講師は二口目には「無料だからやってみましょう」と言います。これは世界共通語ですが、リスクがゼロというのも怖い話しかも知れませんよ。
今の世の中、本当に自分の立ち位置が分からなくなることがよくあります。惚けたと言われても「そうかも知れない」と妙に納得する年になりました。決して年のせいだけではありません。脳は休ませたらいけないようです。機械のCPUは熱を持って熱くなれば機能が著しく減衰します。
しかし人間の脳は、使うほどその真価を発揮するそうです。記憶にしても、像がアリさんを踏みつぶしても面白くありません。アリさんが像まで大きくなり、ゾウの鼻を持ってぐるぐる回しているイメージは、記憶の海馬を通事で、右脳や前頭葉に残ります。
ややこしくなりましたが、先月号でしたか日経ビジネスに、社内のコンピュータを一掃して成功した企業の例が特集されていました。さすがにコンピュータをなくするわけにはいかない企業が多いと思いますが、営業は人間がするものでコンピュータがするものでないことは確かです。