経済産業省四国経済産業局主催の標題フォーラムが、サンポートホール高松で開催されました。冒頭基調講演で、瀬戸川礼子さんから「おもてなし」とは「たとえ気づかれなくてもしてあげたいと思う見返りを求めない」心のありようだという解説がありました。
「おもてなし」は、2020年東京五輪誘致演説で、滝川クリステルさんが使い、一役世界の流行語になりました。ところが「おもてなし」という心根は、1200年と言われる四国遍路の歴史の中では、「接待の心」として日常的に行われている行為です。特別のことではありません。
四国88ヶ所札所巡りは、1200㎞の距離を巡ります。基本は徒歩ですが、バスもマイカーも自転車もあります。本来は「真言宗」の寺巡りであり、私の祖母などはわが家が一向宗であることから、「一向(宗)は、四国遍路はいかんでええ」つまり「参拝するに及ばず」と言っていました。祖母が生きていたら、もう100歳です。
そのおもてなしの心を、会社経営の中に取り組んで成功している企業を、経済産業省は初年度と昨年の2年間で78社が選出しています。そして3年目となる本年度は、約30社を選定する予定だといい、そのPRをかねて、本日のフォーラムを開催しています。
四国では徳島の西精工さんと、香川県の北四国グラビア印刷さんの2つが選ばれています。偶然ですが、いずれも盛和塾生企業です。北四国グラビア印刷の奥田さんは、9月の盛和塾世界大会での経営体験発表者にも選ばれています。世界中の、9000名塾生の中からの代表です。
経済産業省は、かつての通産省です。このようなソフトな政策から激しいものは、原子力発電所の監督官庁です。私などはこの両極端の幅が広がるほど、日本のこれからの選択肢は広がると思います。原子力発電所も、基準を満たしたところからざっとですが半分程度は再稼働しなくては、国が持たないと思います。
別に有効な電力発電方法があれば、私も全廃が良いと思います。また節電も大切ですが、電気がなければ、今の生活は完全に停止し、どうでしょうか1ヶ月もすると死人が出るようにも思います。電力がまさに生命線です。私も取り組んではいますが、太陽光発電などはまだまだ実効の上がるレベルではありません。
話しをおもてなし経営推進フォーラムに戻しますが、私はこれも「見える化」の一環だと思います。「企業」「地域社会」「顧客」という切り口で判断しますが、経営者は自分がどうして今の仕事に取り組むかをまず内外へ伝えることです。この大義の見える化が、何につけても求められています。