2015,02,03, Tuesday
パナソニック(株)はこのほど、「20代女性のお部屋探しに関する調査」結果
を発表しました。一人暮らしをしている20代前半の女性(娘)と 一人暮らしをしている20代前半の女性を娘に持つ女性(母親)を対象に実施した「20代女性のお部屋探しに関する調査」の結果です。 それによると、親の負担を軽くしたいと「家賃」を気にする娘たちと、娘の安全・安心のため、防犯やセキュリティを優先したい母親たちの意識や実態が明らかになった。「鶴の恩返し」の構図ですね。 まず、娘にとっての部屋探しのポイントとしては、最も重視されているのが「費用」。特に初期費用の負担軽減が、決定の決め手のようです。以下、「間取り・設備」「ロケーション」「安全・安心」「周辺環境」と続きます。一方、母親たちが最も重視するのは「安全・安心」です。 それ以外は、「費用」「間取り・設備」「ロケーション」「周辺環境」と、娘の優先順位とほぼ同じ様に展開しています。「部屋の仕様・設備」に限定した上で、こだわったポイントについては、娘の最も多かった回答は「セパレートタイプのバス・トイレ」。この一点は、同じ年頃の男子も同意見であります。 私も現場が好きで、流石にアパート・マンションなどの現場へ行くことはありませんが、入居者への重要事項説明は喜んでしています。バストイレ別でなきゃ嫌だという若者に、「私の学生の頃はトイレも風呂もなかった。贅沢だ」とついつい口にでそうです。 以下、「広さ」「間取り」「収納」と続き、限られた費用の中で、できるだけ広く住み心地の良い部屋に住みたいというのが、娘たちの希望のようです。娘の安全・安心にこだわる母親の回答は、「オートロック」が欲しい施設のようです。分かる気もしますが、オートロックが完璧防犯と信じるのは、親の過信願望です。 防犯やセキュリティといった点で、カギのかけ忘れの心配がないオートロックを備えた部屋は、一人暮らしの女性にとって安全・安心に優れた部屋ということ。 なお、その他には「セパレートタイプのバス・トイレ」「住戸の向き」「間取り」といった項目が、母親のこだわりポイントとして多く挙げられていました。 東京都内でも、アパートマンションなどの賃貸物件は、5年前からよりも空室が増えている傾向です。先の民法改正でも盛り込まれていますが、借りる人が自由にリフォームが出来るようにするルール改正は、早く取り組んで頂きたい。国土交通省も提案だけで終わらないように、実効が求められます。 |