2015,02,10, Tuesday
こう書き始めると、どこかのお好み焼き店に、スーパーマネージャーがいたように思いがちですが、実は違うのです。今朝は、高速バスで高知から帰ってきました。4県会長は、ここから福岡空港へ飛んで陸路佐賀県の祝賀会に出席すると聞きました。大変ですな。
その高速バスですが、高松中央インターを降りて一般道をターミナルまで走ります。途中で、大きなお好み焼きの看板が目に入りました。もっとも大きいから見えたのですが、お好み焼きで亡母を思い出しました。広瀬勉さんは母の弁当が美味かったと言ってくれましたが、息子はそうは思っていません。 しかし、「りんごサラダ」と「うどん焼き・そば焼き」は美味かったのです。ともに素材を生かしただけの調理のようですが、それでもあの味は忘れられません。「そうだ!!今日の昼はお好み焼きにしよう」、この看板の店へ来ようと考えました。 勿論ここへ来るのもはじめて、お好み焼きもそうそう食べるものではありません。寒さも手伝って、勢い込んで入りました。店員さんに焼きそばとお好み焼きを頼みました。すると彼が、ぶすったれているのです。 私の頼み方が、店のルールに反していたのでしょうか。「ミックス」かと聞くので、別々に焼いたものにしてくれと言いました。「私ははじめてこの店へ来た。あなたの言うことが分からないから教えてくれ」と頼みました。渋々彼は、注文を厨房へ通しました。明らかに、「嫌な客」です。 更に運の悪いことに、「この店は厨房に鉄板はありません」と書いています。つまりセルフで、自分で焼いて自分で食べろと言っているわけです。注文で文句を言った手前、「店員が手伝います」と書いてはありますが、諦めて、めんめ(自分)ですることにしました。 しかし、なかなか具材が出て来ません。1時間後に、来客が予定されています。ブツブツ頭の中で、随分文句を言いながら待っていました。結局は「ミックス」の食材なのかも知れませんが、2つに分けて出てきました。私はお好み焼きの具材をかき混ぜて、油をひいた鉄板の上に広げます。 次ぎに、焼きそばにかかります。そばをほぐすための水らしきものも置いて、別の彼は下がりました。流石に、「手伝いましょうか」とは言いません。年の頃なら35歳までの男性です。ここのマネージャーのように見えました。今日は奥さんと、喧嘩をして出てきたのかも知れません。別の彼は20歳そこそこ。 野菜や肉を炒めながら、ほどよいところでそばを投入。そして次ぎに水と思いきや、麺がほどよい水分を持っています。これだとほぐす水もいりません。その方が、当然ソースもよく乗っかります。良いぞ!!と少しハイになって、ソースを掛けて出来上がり。 その時、ふと気がつきました。この中華麺は、もしかしたら今茹でたばかりの麺かも知れない。太麺ですから、当然りきがあって断定は出来ませんが、ゆで時間が掛かったために、具材の登場が私の期待時間より遅かったのか。そして食べたら、これが美味しいのです。 気分も随分盛り上がってきました。焼きそばを食べ終えた頃に、豚焼きがほどよく両面焼けました。こちらもソースを掛けて、鰹や青しそを掛けて完成。こちらも美味しかったですね。大満足気分に浸りました。 帰りに、別の彼が勘定をしてくれました。厨房から顔を出した彼にも「美味しかったよ」と声がけしました。流石に彼も照れ笑い。756円と言うから「1つか」と聞きました。両方でこの価格です。これは安い。領収書には、「ランチ焼きそば」と「ランチお好み焼き」と2つがしっかりと記入されています。 結果は、大満足で店をあとにしたのですが、われわれもこんな接客していないか。彼はもしかしたら、神さんから私の考えを質すように任務を帯びて登場した人ではないか。ふとそんな気づきを得た、一瞬でした。 |