妹から、「日経新聞香川経済欄に、長男が作ったエビフライが載っている」とのメールが来ました。街中でセミナー講師をやっていたもので、早速そばにいた長男に買ってくるように頼みました。恥ずかしながら日頃日経新聞は読んでいないもので、コンビニエンスストアで買うのが手軽です。
記事に取り上げられることは、8日の母サチ子三回忌の法要時に聞いていました。その前に四国経済産業局の新規事業化案募集に応募し、採択されたことの報告も受けていました。香川県特産の、オリーブの葉や米粉を使ったエビフライを開発したのです。
もともとエビなどの冷凍食品卸売会社を経営する一家の後継者である、3代目跡取り堀弘道が考えたものです。1人でなくて、家族総出で考案したものかも知れませんが、私は業界の事情も分からないくせに、「仕入れてそのまま売っていたのではじり貧」だと、口を酸っぱくして言っていました。
私のことですから甥っ子に対して偉そうに、稲盛和夫塾長の「価値で売らんかい」の言葉を言い続けていましたが、エビフライの衣を通常の麦粉ベースから、オリーブ葉の粉末や県産のブランド米「おいでまい」を衣にして、さっくり感を出しています。
希望小売価格は5尾で850円と、ホリの通常の冷凍エビフライに比べて5割も高いようですが、「価値で売る」ことを始めたようです。食の安全へのこだわりや健康志向の高まりなどから、強気の路線を貫くようです。安いが価値という時代は、確かに終わったと私も思います。
また記事では紹介されていないのですが、麦アレルギーを持つ人も最近多いようで、米を使うことで、そのリスクも解消されます。小麦も外国産に頼りきりで、昔と違ってきています。料理店で、冷凍のこの商品をそのまま揚げれば良い状態で出荷するようです。甥っ子ながら、なかなかやる子です。
オリーブの葉には、ポリフェノールなど細胞の老化を防ぐとされている成分が多く含まれています。通常の冷凍エビフライに含まれる卵や小麦粉を使用しないことで、アレルギーを持つ人には朗報です。地産地消ブームからも、香川県へ訪れた人の食卓へも、これは面白いかも知れません。
既に試作品は出来ているようで、もっとも私の口にはまだ入っていないが為に、「まいゆー」とは言えませんが、まずは需要の多いエビフライに特化し、その後に商材を増やしていく考えのようです。