2015,04,21, Tuesday
四国4県の宅建協会で組織している、「全宅連四国地区連絡懇話会」の今年の会長が高知宅建協会の山下徳隆会長で、監事が香川県となっています。そのため本日は、私が高知まで出向き厳正なる監査をしました。四国4県から、各30万円の持ち出しでスタートします。総額も120万円の監査です。
何をやっているのかと問われれば、一言で、研修と言わざるを得ないのです。同時に進行しているのが、「四国地区不動産公正取引協議会」です。こちらは、4県の宅建協会と4県の全日協会で組織されています。こちらは文字通り、不動産公正取引の為の勉強会をしています。 不動産は唯一無比なもので、売らんが為の「絶品・優位・抜群」とかいうアイキャッチが数多く禁止されています。知らずに使ってしまうことがないように、繰り返しレクチャーを受けています。これまでは、新聞広告や不動産専門誌等紙媒体のものが多かったのですが、昨今はWeb上での違反案件が、勉強のテーマになっています。 また「誇大広告」以外でも、「おとり広告」もきつく罰せられます。先の紙情報であれば、成約になった物件がまだ紙面にあることも多かったのですが、Webつまりインターネットの検索の世界では、成約になった物件が、成約後何日もネット上にあると、「おとり広告」と言われかねません。 売買で多いのですが賃貸でも、「この物件を紹介して下さい」とプリントアウトしたものをお客様が持参することがあります。その物件がたまたま昨日成約になっていたとしても、この時点で「おとり広告」の容疑か係ります。時代と共に、不動産公正競争規約の中身が変わっています。 そんなことを4県協会の正副会長や担当委員長らが学んで、各協会の会員へ間違いなく伝えるというのが、この会の主旨です。古くからあるようで、先にも書きましたが、幹事県は輪番制のようです。そしてこの2つの会の前後に、4県会長会が開催されています。 私もこれまでの3年間、事務方として国土交通省が唱える、中古住宅の流通活性化の為の「業者間連携による新たなビジネスモデル等に関する調査・検討業務実施者」のインスペクションと呼ばれる「建物目視検査」等を四国4県でやろうと躍起になっていました。 この四国中古住宅流通促進事業協議会(略称四国連携)も、これまでの全宅連四国地区連絡懇話会があったから出来たことで、このような歴史のある組織の信頼関係がなければとても組織できるものではありませんでした。先人の努力のおかげで、いまのわれわれは恩恵を頂いています。 いまの結果はこれまでの先人の努力、これからはいまの現役の努力次第。どんどん変わる業界の変化に、何か残せたら良いなと思いながら、今日は監査の署名と押印をしてきました。帰ってからの来客を控えていたもので、ゆっくり出来ずに失礼しました。 |