秋の夜長にお薦めする珠玉の3冊、『日本史の謎は「地形」で解ける』、著者は竹村公太郎氏。1945年生まれ。横浜市出身、東北大学工学部土木工学科修士課程修了後、建設省入省し、河川局長等を歴任する。私は公益財団法人不動産流通推進センターからの案内で、竹村公太郎氏を知りました。
来月(10月)14日に、全国講演の最後に東京で氏の生話しを聞けるとの通知です。私はスケジュールの都合もあって、「行けないな」と思いましたが、とにかく氏の著書を読んでみようと考えました。2013年に同じタイトルで上梓され、2014年にさらに2冊が世に出ています。
私はまず2014年2月に出された、日本史の謎は地形で解ける【文明・文化篇】を読んでみました。これは面白い。これまで色々面白い本を読んだつもりでしたが、これは何物にも替えがたい名著。続いて今、2014年7月に出た日本史の謎は地形で解ける【環境・民族篇】を読んでいます。
例えば徳川家康が、秀吉に命じられたと言ってもなぜ不毛の地であった関東へ行ったか。1つには当時のエネルギーであった「木材」が関東では抱負で有り、関東平野が湿地帯(5,000年前の縄文時代の海面は5㍍も高かった)で、難攻不落の天然の要塞であったとか。
その他タイトルだけでも、興味をそそる。「なぜ日本は欧米列国の植民地にならなかったか」、「弥生時代のない北海道でいかにして稲作が可能になったか」、「信長が天下統一目前までいけた本当の理由とは何か」、「ピラミッドはなぜ建設されたか」等。
私は面白い本があれば、出会った知人に「この本面白いよ」と教えるのですが、今日も馬場基尚弁護士に言ったら、もう読んでいました。雑学者馬場氏の面目躍如、流石ですね。小欄をのぞき見のあなた、今日のネタは上玉ですよ。まだ読んでいないあなたは、秋の夜長に、是非お読み下さい。PHP文庫から。