2016,11,01, Tuesday
地元仏生山町の平池(へいけ)の堤にたたずんでいる、「昭和乙女の像(勝手に区別のためにそう呼び始めています)」が、約50年間の歳月が流れ風化が極端に進んでいます。素材が白セメントと言うこともあって、汚れとともに作者に言わせるといつ倒壊してもおかしくないという状態です。
平成25年正月の昭和43年龍雲中卒同窓会の席で、恩師の萬木淳一先生の熱い訴えに呼応した卒業生らが、「特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム」を責任母体として、その他各方面へ働きかけて「平成乙女の像(新調の像をそう読んでいます)」再建の募金を始めています。 同時に27年秋から、「昭和乙女の像」の作彫者萬木淳一氏によって新しい「平成乙女の像」の制作に入りました。粘土で像を造り(これを1像と呼ぶ)、二科展出展のこともあり、FRP((fiber-reinforced plastics)繊維強化プラスチック。ガラス繊維・炭素繊維などをプラスチック中に分散させて強化・軽量化した材料。これを2像と呼ぶ)が仕上りました。 今現在は、募金活動と「平成乙女の像」のストーリーづくりに邁進しています。募金活動は目標額600万円の内、250万円の浄財が集まりました。ご芳名は、「NPO法人仏生山魂再開発フォーラム」のホームページに掲載しています。ありがとうございます。 ストーリーづくりは、50年前の昭和乙女の像が仏生山町に伝わる「いわざらこざら」の伝説に材を取り、悲運の像として作られています。それを平成乙女の像は、希望の像として作ることを念頭に萬木淳一がすでに2像まで作り上げています。これは「特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム」らも、異存のないところであります。 しかしここに、変える事への抵抗もあります。そのために、物語作者の橋本タカ子様に依頼し、最後に1ページを加えるようにお願いをしています。物語自体をいじる事はせずに、最後の1ページから平成乙女の像が完成しましたというストーリーにしたらと考えています。 これからは、平成乙女の像を見た人に勇気と希望を与えるものが有難いのです。次に、最後に1ページを加えたものを、仏生山町出身の池原昭治さんの描く漫画絵にして頂き、平成乙女の像の披露と同時に「日本むかしばなし」の発表をしたいと願っています。 橋本タカ子様自身が語る「いわざらこざら」は、ここで聞けます。 |