2016,11,12, Saturday
1960年代の大ヒットドラマ「0011ナポレオン・ソロ」などに出演した俳優のロバート・ボーンさんが11日、急性白血病のため亡くなりました。83歳でした。
ボーンさんは、1960年に公開された「荒野の七人」をはじめ、200本を超える映画やテレビドラマに出演。なかでも主人公のスパイ役を務めた「ナポレオン・ソロ」シリーズは大きな人気を博しました。 情報機関の諜報(ちょうほう)員のヒーローとして国際的陰謀に立ち向かう「0011ナポレオン・ソロ」での役柄が、人気男優としての地歩を固めるきっかけとなった。ボーンさんは以前のインタビューで同番組について、「テレビ版のジェームズ・ボンドだった」と振り返ったことがある。 『0011ナポレオン・ソロ』は、アメリカNBC系列で、1964年から1968年まで4シーズンにわたり放送された、スパイもののテレビドラマ。第1シーズンはモノクロ、以降はカラー放送。日本では、1966年から1970年まで、日本テレビ系列で放送された。私の中学高校の時代でした。 国際機関アンクル(U.N.C.L.E.)のエージェント、ナポレオン・ソロとイリヤ・ニコヴィッチ・クリヤキンの活躍を描く。当初はさまざまな敵を相手に活動していたが、途中から国際犯罪組織スラッシュ(THRUSH)が登場し、もっぱらその組織と戦う話となった。 また、初めはハードだった作風も、次第にコミカルなタッチへと変貌し、それが特色となった。万年筆を取り出し、確か「オープンチャンネルD」とかコールサインを言えば、地球の裏側まで通信が出来る(そんなのあり得ないと思ったが)今の携帯電話より小型通信機を持っていた。 企画初期にはイアン・フレミングが参加していた。原題が“Man”と単数であることからも分かるとおり、当初はソロ(ロバート・ヴォーン)を主人公として作られ、イリヤ(デヴィッド・マッカラム)は脇役に過ぎなかった。 ところが、次第にイリヤに注目が集まるようになったため出番も増え、ほどなくソロとイリヤがコンビで活躍するシリーズへと変貌した。むしろ、人気ではイリヤ(マッカラム)が、ソロ(ヴォーン)を凌ぐようにすらなった。そのため、二人の不仲説も根強く語られている。 しかし、優秀だが女性には弱いソロと、クールに任務をこなす中性的なイリヤという対比が、番組をより面白くしたことに異論は見られない。0011は諜報機関アンクルでのナポレオンソロのコード番号。ジェームズ・ボンドの007と同じ。 軍の秘密で絶対他言は困るのだが、松野不動産株式会社の電話番号「0011」はここから頂いた。イリアクリアキンのコード番号が「0010」だったと記憶している。もちろんこの番号も弊社電話番号として、今でも現役で活躍しています。趣味だったアマチュア無線も、このあたりにルーツがある。 また私の尊敬している㈱アンクルの森田信之さんの社名も、「0011ナポレオン・ソロ」の所属する諜報機関名から頂いている。森田さんはコンピュータ関係の仕事だが、「理美容学校」を特にクライアントを多く持つ。資生堂の関連会社へも商品納入が出来たとか。U.N.C.L.Eは日本語にしておじさん、登場人物にも「叔父さん」いたね。森田伸之さんも同じ世代、確か2学年上の昭和26年生まれ。 アメリカ本国では1967年に入るとマンネリ化もあって徐々に人気に陰りが見え始め、視聴率が低迷していったが、日本では『ビートルズか!?ナポレオン・ソロか!?』と言われるほどの大人気番組となり、特にイリヤ役のデヴィッド・マッカラムは若い女性から熱烈な支持を得て来日の際は大歓迎を受けた。 まさに時代は「ナポレオン・ソロ」から、「ドナルド・ジョン・トランプ」になった。 |