2016,11,17, Thursday
毎月開催の入会審査会ですが、昨年ぐらいから入会が退会を上回るようになってきました。協会では、開業前の準備セミナーを年3回開催し、また宅地建物取引士証取得のための実務研修などに講師派遣をしたり、開業のための協会入会金などの見直しをやったところです。
その甲斐もあってか、このところは毎月入超になっています。傾向としては、退会は高齢廃業が一番多く、こちらも後継者がいないとところは廃業をしています。どの世界でも、最終は人です。これをどうして上手くつなぐか、これが経営の要諦のように思います。 そして入会ですが、このところ目立つのは異業種からの参入です。勿論半数以上は、既存業者の新店舗開業や周辺業務からの参入でこれはこれまでと変わらず。多くはないのですが、若者の異業種からの参入には正直期待や不安が輻輳します。彼らには少し長めに、その投資対効果を計ってもらいたい。 どの産業もそうだと思いますが、特に不動産業は賃貸オーナー業は別として、仲介業務は成功までに時間がかかります。1~2年で結論が出るものではありません。これは私の経験からですから、優れた能力の持ち主は短期間に結果を出すのかも知れませんが、たぶんそう多くは居ないと思います。 大半の人が、普通と言われる能力を持ちながら、熱意と考え方で良い結果を生み、人生の成功へとつながるのだと私は考えています。しかし普通の場合には、熱意は時間とともに減衰します。良い結果が生まれないと、だんだんに熱意が失われていきます。 稲盛和夫塾長が言う、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」でも、考え方が重要だし特に人の営みの最も大切な住まいを商材とするこの商売は、どの産業よりも大きな責任と多くの賞賛を得られるビジネスだと思います。 こう考えると先の公益社団法人京都府宅地建物取引業協会のように、「青年部」も必要だし、異業種参入の若者には、実務研修の機会があれば良いのだろうと漠然と思う。しかし私達は、忙しすぎる。大きな矛盾を抱えて、今日は終わります。 |