水心黎明流剣舞・霊淳会三谷支部で、指導するのは仏生山町在住の山本霊淳(本名:山本長七93)さん。1970年発足と言うから、もう50年近くになります。山本さんは、詩吟の師匠として活躍と聞いていましたが、詩吟も剣舞の一部か。体幹と精神力を鍛えると大書されている。
漢詩や和歌などを、特徴的な節回しで詠む詩吟。美しい言葉で歴史的な出来事をつづる詩吟の調べに乗せて刀や扇子を使い、舞い踊り、情感豊かな世界を表現するのが剣舞。毎週2時間にも及ぶ活動は、絶句約2分、律詩約4分の詩吟に合わせてくり返し稽古を重ねる。
袴を着用し、手足の運びが大きく、腰がしっかりと落ちた、勇壮な振り付けには刀の払いや止めなどの所作が何十と含まれており、運動量は多い。最初はたった2分間を踊るだけで、息が上がったという。大きくゆっくりした動きに、日本古来の所作を感じる。中国の太極拳も、動きは大きい。
山本さんは平成3年大病を患い、生きるか死ぬかの経験をされている。私も見舞ったが、元気がなくて長らく世話になったとか、気弱な時期が確かにありました。それを剣舞で鍛えた体力と精神力ではねのけて、あの世へ行かずにすんだと本人は語る。
実は山本長七さんも、私と同じ元麺職人、同業でした。山本さんは隠居をされて趣味三昧、私は不動産仲介の世界に入り今も現役。山本さんのように悠々自適には生きていませんが、記事のタイトル「遊・友・知的」は、私のように毎日好き勝手のブログを書いている人間にも当てはまる?