今年5月に事業停止した、株式会社週間住宅新聞社が発行していた住宅・不動産専門誌「週刊住宅」が復刊しました。社員有志と、新聞を必要とした読者から小口出資を募り、株式会社週間住宅タイムズが新たに設立されました。
記念の、8月28日(月)号No.2777が手元に届きました。ページ数は少なくなっていますが、体裁は依然と遜色はありません。読者である地域不動産会社オーナーなどの出資は受けていますが、出資額は制限されて、新聞編集権は、現場である編集企画局に属しており、これまで通り公平中立な紙面を作っています。
私も、週刊住宅新聞社前社長故長尾浩章氏と親交があり、奨める人の仲介でほんの少しの出資をしました。と言うのも、私も新聞に記事を書く「特派員」の称号を頂いていました。映画「ローマの休日」での、アメリカ人の新聞記者ジョー・ブラドリー(グレゴリー・ペック)を意識して、私が望んだ称号でした。
不動産業界も、これまで経験したことのないIT活用の大きな波が来ています。それに追随するように、法制化もこれまでにないスピードで進んでいます。専門誌の果たす役割は、これまで以上に求められるところであります。
専門誌の横綱は「住宅新報」ですが、これに続く専門誌が当然必要になります。これまで「週間住宅」がその役割の一端を担ってきました。正直な話、この先も前途多難です。まずは継続安定した新聞の発刊、それが安定したら業界のためのイベントや、大きな輪を作るなど、これまでにない企画も期待しています。まずはおめでとうございます。