公益社団法人香川県宅地建物取引業協会が主催する不動産フェアーは、私がこの業界に入って間もない昭和58年前後に始まり、今年で34年になります。1~2年はずれているかも知れませんが、宅地建物取引業法の改正で、依頼を受けた物件情報を登録して公開することが宅建業者に義務づけられました。従って、30年以上続いています。
そして幼稚園児の絵画展も、第23回になるようです。この絵画展の発案者の一人が、協会相談役の久保喜治(当時副会長)さんだそうです。開催は、毎年9月23日(ゴロあわせで不動産の日)前後。会場は、サンポート高松シンボルタワー1階市民ギャラリーです。
未来の家を幼稚園児に考えてもらい、それを絵にします。審査員は、香川県文化功労者萬木淳一先生(平成乙女の像作者)と冨田紀久子さんです。表彰は、香川県知事賞から宅建協会長賞まで、各種団体から数多く贈呈されます。
名前を呼ばれて泣き出し、親から離れない子もいますが、喜び勇んで「うれしい」を体で表現する子もいます。考えてみると幼稚園児という年頃で、そんなに褒められることはないのですね。やっと身の回りのことができはじめる頃で、先生も褒めるまでのゆとりがないのが現状でしょう。
それで好きな絵を自由に描いて、壇上で表彰されるのは嬉しい経験です。県下多くの幼稚園から、氏名所属園名は伏せて審査をしますから、ばらばらに作品が選ばれています。もっとも多くの作品を出す幼稚園から、多くが選ばれるという確立の問題で偏重することはやむを得ないことです。
表彰対象者は兄弟姉妹、両親から祖父祖母までが東西南北から集まっています。集客上も、よく考えたシステムになっています。法人法の改正で、公益社団法人香川県宅地建物取引業協会が誕生し、不動産フェアーの不動産物件展示等は「公益性(物件展示は売ることが目的の商売だから)」に欠けるとして、ここ数年出来なくなっています。
それで不動産フェアー全体の廃止も言われたのですが、幼稚園児絵画展だけは、このように続いています。久保喜治さんに聞くと、第1回目開催に際しては、東奔西走して幼稚園をまわり、協力を頼んだとか。私はまだ、執行部に入っていません。当時もいろいろ考えたのですね。背景を聞くと、なかなかやめられない年中行事になっています。