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続・一期一会 JAL機内誌「Skyward」3月号文浅田次郎
JAL機内誌「Skyward」3月号の131頁から、浅田次郎さんの「つばさよつばさ第175回」の標題の文章が続きます。「満州語」について書かれてありますが、面白かったので持ち帰り今こうして小欄のネタとして取り上げています。私はこの機内誌を手に取ると、まず植木義晴社長の連載を読み、次に浅田次郎さんのこの頁に飛びます。

若い頃、神田の古書店で出会った「満州語辞典」を買い損ねた浅田次郎氏は、後日新聞のインタビューでも「あの辞書があれば」と語った。後に新刊のサイン会を開催した大阪の書店に、立派な「満州語辞典」が匿名で届いた。小説の神さまからの、贈り物ではないか。二度目の出会いに、浅田次郎氏は続・一期一会と表現した。おかしな表現だと、自らも認めている。

満州語は、ツングース系の女真族、すなわち満州族が使った言語であり、中国語とは全く異種で、むしろモンゴル語、朝鮮語、日本語と同種とされる。2010年の国勢調査によると、満州族と認定される中国国民は、1038万人である。日本人の感覚からすれば意外なほど多いが、中国では少数民族とされている。ともあれ、一千万余の満州族は、ほとんど母国語を失ってしまったと言えるだろう。

西暦1644年、満州族の騎馬軍団は6歳の順治帝を奉じて山海関を越えた。以後辛亥革命(1911-1912年)に至るまで、中国史上最大最長(267年)の統一王朝、清の治世が始まる。わずか百万の満州族が、一億余の漢族を支配したのである。彼らは強大な軍事力を誇っていたが、一方では漢族の文化を心から敬していた。よって、明代の制度はそのまま踏襲し、むしろ自らが漢族に同化しようとした。

順治帝の入関ののち、故地である満州は封禁の聖地とされて通行を禁じられた。つまり、漢族への同化と故地の隔離により、満州語は急速に衰えていったのである。しかし、満州族と漢族の通婚は禁じられていたから、血脈は維持された。つまり、20世紀を生きた溥儀(ふぎ)も、西太后も、「東洋のマタ・ハリ」こと川島芳子も、作家の老舎、むろん悲劇の皇后である婉容(えんよう)も、みな純血の満州族であった。

1911年すなわち辛亥革命勃発の年から、算え6歳の溥儀は家庭教師たちによる学問を始めた。科目には漢籍に加えて満州語があり、伊克担(いこくたん)という満州貴族が担当した。しかしこの御仁も、もはや満州語には疎かったのではないか。寛容と謙譲の精神によって漢土を支配した清王朝は、母なる言葉を忘れた頃から凋落していったように思えてならない。

ここから少し理屈ぽい話になりますが、習近平中国国家主席は、中国の全人代で国家主席の任期を撤廃しました。そのために、習近平氏はこれからも強い中国の指導者として権力を振るうことになるでしょう。ここに、北朝鮮問題が絡んできます。北朝鮮の北側は、多くの満州族が住んでいます。母国語を忘れたとて、満州族は北朝鮮と中国東北部に偏在しています。

習近平が北朝鮮に、決定的な弾圧をかけられないのは、中国人民軍の東北軍に戦闘命令が出せないからだと言われています。この東北軍が、人民軍の中でも最強で、習近平の命令を同じ朝鮮族の東北軍がきかなければ、人民軍はバラバラになり、その瞬間に習政権は崩壊します。だからオバマ大統領の8年間、アメリカは中国の要請に応じて北朝鮮に何も出来なかったという背景があるとか。

ところでドナルド・ジョン・トランプ大統領は、ティラーソン国務長官を解任しました。直接の原因が北朝鮮問題や中国との関係とは申しませんが、少なくとも、バラク・オバマ前米国大統領の民主党の政策と一線を画しているのははっきりしています。市井の出来事で言うならば、「ちゃぶ台をひっくり返した」トランプ大統領。

アメリカが、今後どうなるか世界中が注目していますが、私は「中国共産党の崩壊」までも意図しているように思えてなりません。この人の考え方の原型は「Freeフリー」、ある意味「常識の非常識」、同盟国の日本にも高い関税をかけて平気な顔をして、あたらないミサイルを買えばと迫る。自衛艦を改造して、戦闘機を置いてみたらと誘う。背景には少なからずアメリカ軍の、日本からの撤退があると思います。

こんな背景の中、安倍晋三首相はどうするか。「もりかけそば」問題と世間は揶揄し、野党のみならず与党からも批判が出てきた。アメリカと北朝鮮の直接対談にも焦りを感じている。世界の情報収集は大切だが、「日本として不易」も必要ではないだろうか。ここは安倍晋三首相に頑張ってもらわないと、サクラでも愛でて、一杯やりなさいよ。


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| 社長日記 | 09:09 AM | comments (0) | trackback (0) |
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