2018,04,24, Tuesday
同園では2月以降、約250匹の鯉が死に、今月18日に2匹のKHV病感染が確認された。いわゆる鯉へルペスだが、感染魚との接触や水を介して広がることから、池のすべての鯉を処分するという。この対策しかないと言うから、致し方ないと思うのだが、何とも残念だし、今後のことも心配される。
高松市の一級観光地「栗林公園(りつりん)」、もちろん高松栗林ライオンズクラブはこの冠を頂き、22日に結成55周年の記念式典を行ったばかり。記念事業として公園に、車いす10台と2本の和傘を贈呈したところだが、60周年では、「栗林公園に鯉を寄贈」することになるかもしれない。 浜田恵造香川県知事は23日の定例会見で、鯉へルペスの感染のため、公園内のすべての鯉を殺傷処分にすることを公表した。約750匹の鯉の捕獲は、ゴールデンウィークの観光客への影響を考慮して、その後に始めるとしている。公園内の池は多くが繋がっているため、捕獲作業で水位を下げる影響で、和船の一時運休が想定されている。 栗林公園の鯉は有名で、多くの観光客が餌の「麩(ふ)」をやることから、人間のそばまで大きな錦鯉がやって来て、大きな口を開けて歓迎する。こうした風景を、私も子どもの頃から目にしている。もちろん餌は有料だが、私も子どもの頃は、この餌やりが楽しみで公園へ来ていたほどです。 鯉へルペスの感染防止のため、南湖から順次水位を下げて鯉を捕獲して、すべての作業が終わるのに数ヶ月を要するという。池の水は下水道へ繋がっているため、周辺の河川には悪影響はない。また鯉へルペスは、人には感染しない。捕獲した後の殺伐とした池は、どうするのだろうか、そこが一番心配だ。 また2016年と翌2017年に、インターネットで錦鯉を増やす広域資金獲得「クラウドファンディング」で、約400匹の放流にこぎ着けたことでも栗林公園の鯉は有名になった。「クラウドファンディング」の走りだったと、記憶している。今いる鯉の殺傷処分後、直ちに鯉の放流も出来まい。浜田恵造香川県知事は、「何とか栗林公園の鯉を安全な形でもう一度、蘇らせていきたい」と語っている。 同時に専門家の間では原因追及も行われているが、外部から鯉へルペスに感染した鯉を住人が投入したのではないかとか、鳥が感染源を運んで来たのではないかとかいろいろ想像されているが、この先の復旧を考えたら、香川県の苦悩も深いものがあるように思う。いずれにしても栗林公園は、(松の)緑と池の水が相まって風情を醸し出している。 |