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平池・新池・船岡池の堤防決壊を想定した災害図上訓練
ここ香川県は雨が少なく、そのためにため池が多く点在するところであります。私の居住する仏生山町(ぶっしょうざん)周辺でも、大きい平池(124万トン)や小さな(10万トン未満)前池(まいけ)があります。標題にある新池とはもっと南の香川町に、船岡池は西の香川町にあります。

しかし水というものは南側の高台から、低地の海に向かって北勾配で流れてきます。逆に津波の被害は、海から陸へ攻め込んできますが、このあたりの高台まで届くことはないと言われています。ここ仏生山町は風水雪害のない、安全なところと昔からされています。

かるがゆえに、徳川松平家の菩提寺に選ばれたのです。昔の城や神社仏閣そして菩提寺などは、要塞です。自然災害は勿論、殿様滞在中は敵からの防御のしやすさも選定の一つです。法然寺にある菩提寺も、池や沼に遮られ、片方は山に守られたところにあります。そして岩盤の山の上に墓所を設け、裏側に平池堤を築いています。

従って北から敵が攻め込んで来たときには、平池堤の一部、古図には「乙女の像」あたりを意図的に切って、町内に水を流し敵から防御するとまで記されているそうです。この箇所は、江戸から今日まで、少しずつ水が漏れているというのです。ここを切ったら、町内の豪商○○家を目指して水が突き進むと考えられていたようです。

現実に帰っての問題は、池の堤の決壊です。これは避けて通れない災害です。近くの大型地震発生と同時(15分程度は耐久性があるとのことでした)に、堤の決壊が始まり浸水が予想されます。私の自宅まで、堤が切れ始めて(これをだけが知らせるのかが大きな問題)わずか10分で到達と予想されています。





今晩は、香川大学の林宏年先生らを仏生山コミュニティーセンターにお迎えして、図上ですが災害を想定し、実際自分の住んでいる地点をプロットし、被害がどの程度及ぶのか、どのように避難するのかが話し合われました。

結論から先に言えば、決壊から10分ですから、自宅近くのこの仏生山コミュニティーセンターに逃げ込むことになります。しかし帰宅してかみさんに話したら、「私はここを死守する」といきがっていました。もう年ですから、達観しているのかも知れません。



私の自宅およびこの第7班は、池の水が50㌢来るか来ないかの辺縁部です。ギリギリセーフのようにも見えますし、床上浸水もあり得るようですが、死に至ることはないと思います。

池の決壊は津波と違って、総量が決まっています。押しては返す力はありません。ある意味通り過ごすことが出来たら、危険は去ると思います。ただ心配なのは、道路の横に農業用水路が有り、自宅敷地があります。当然この水路は大量の水を運びます。冠水とは別の水害も予想されます。

災害図上訓練をDIGと言うそうですが、災害(Disaster)のD、想像力(Imagination)のI、ゲーム(Game)のGの頭文字をとって名付けられた、簡単な災害図上訓練ノウハウの名前です。またdigは「掘る」という意味の動詞ですが、このことから「災害意識を掘り起こす」という意味も込められています。

これに呼応して、各自治会から大勢の自治会長らが参加しています。こんなに大勢の参加を見たのは、初めてと言ったら言いすぎかも知れませんが、近年なかったことです。それも老若男女が集まっています。「防災士」の皆様も、応援に駆けつけてくれています。消防局職員も、住民として参加しています。



町内に3階以上のマンション等が、この仏生山コミュニティーセンター近くを中心にあります。そこへ逃げ込むのも対策だと思いますが、地元中学校は夜中施錠されているとか、小学校は水が来る方向だから、避難経路とはなり得ないとか、いろいろな真剣な意見が出ていました。

災害図上訓練は、あらかじめ用意していた1/500都市計画地図に透明のビニールシートをかぶせます。当然下の地図は見えます。線路や幹線道路などを色マジックで上からなぞります。仏生山コミュニティーセンターなどの公共施設、病院などを書き入れます。肝心な自宅は、黄色の丸ステッカーでプロットします。

次にこのビニールシートを、林先生が予想して書き入れている「ため池ハザードマップ」の上に置きます。最初の都市計画地図と、ため池ハザードマップは縮尺が同じですから、ため池ハザードマップの上に、ビニールシートに書き込んだ情報がレイアーとして重なります。

すると自宅の下が真っ赤になっている人、これは水が来る地域です。白地のところは水が来ないと予想されているところですから、避難するべき方向となります。このように危険を、「見える化」しています。これを求めて大勢の町民が、ここ仏生山コミュニティーセンターへ集まっています。



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| 社長日記 | 09:27 AM | comments (0) | trackback (0) |
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