サンメッセ香川小会議室で、今年2度目のオーナーセミナーを開催しました。担当の川田が孤軍奮闘、頑張って集客してくれています。第一部セミナーは、「初めてのエンディングノート」と題して、司法書士香川法務事務所司法書士門馬良典さんの登場です。
「エンディングノート」は今の流行で、あなたの生きた証とこれからの希望を書き留めておきましょうというアクションです。このアクションは、ある面では、会計事務所やコンサルタント会社のニュービジネスの誕生とも考えられます。つまり単なる流行だと、言えるかも知れません。
また、最低限度の意思表示である「遺言」にプラスして、家系図やプロフィール、自分史を書いてみることで、これまでの人生を振り返り、これからの人生をどう過ごすのかを考えるきっかけにもなります。
私などは周りに迷惑をかけ散らし、言いたいことはこの日記に書いたりして鬱憤を晴らしています。あえてエンディングノートに書きとどめることはありませんが、それでも宮脇書店へ立ち寄った時に、改めて手に取ってみたいと思います。
エンディングノートが話題になり始めた初期の頃、書店で見たことはありましたが、このように説明を受けた後は、やはり思いが変わるものです。人間の反応というものは、その場その時によって、随分変化するものですね。
書き込む項目(内容)にはいろいろあるようですが、司法書士門馬良典さんによると1.家系図、プロフィール、自分史、これからの夢2.自分の資産と負債3.相続・遺言書・財産の管理4.病気や介護状態になった場合の措置5.葬儀や墓6.家族や大切な方へのメッセージ7.もしもの時の連絡先etcとあるようです。
第二部セミナーは、「失敗しない遺言書の書き方」藪内行政書士事務所行政書士藪内哲也でした。お二人とも常務のお付き合いがある先生で、私は初対面でした。私のチャンネルでない専門家の話も、後ろで聞いていればなかなか面白いものでした。新しい人脈になれば、有難いことです。
遺言書の話しは月並みと言えば月並みですが、相続のセミナーへ行くと必ず言われることに、「相続対策の順番」があります。相続対策と言えば多くの人が、「相続税対策」と思いがちですが、①相続分割対策②相続税納付対策③相続税対策の順番です。私も現場の第一線で相続案件に対峙していて、この順番は実感します。
平成27年1月1日死亡者の相続から、財産の基礎控除額が変わってきます。現在は、5000万円+1000万円×相続人数ですが、3000万円+600万円×相続人数に変更が決まっています。こんなことを書けば、1日でも早く死ねという家庭はないと思いますが、寂しいことです。
それでも相続税納付者は、現在の死者数×4%から僅か2%増えて6%程度で納まると推定されています。94%の家庭は心配ないことであります。死んでまで税金を取るのかとも言えますが、死んだ人からではなくて、相続人つまり濡れ手で粟の後継者の負担だと考えたら、分かりやすく納得出来るかなと思います。
少なくても法人税など、中小企業にあっては国が何か手助けをしてくれて利益が上がったと言うことは皆無にもかかわらず、儲けた利益の半分を国等は徴税します。ここに脱税節税の発想が生まれるのですが、至極当然だと思います。しかしまた反面、納税した残りの利益を賽の河原の石積みのように、コツコツ積むしか企業を強くする方法がないことも自明の理です。
相続税は、相続人の受取費用と考えて納税して下さい。また相続税対策の一つとして、海外に住居地を移す人もいるようですが、親が子供らのことを考えて財産を海外に移すことは、百歩譲って容認できたとしても、己の住民税等節税のために海外に住居地を移すことに対しては、あくまでも合法で個人の自由ですが、日本へ帰って来た時は1日○万円の負担をして貰いたいものです。
今の時代生活に困って海外に住居を求める人より、大金持ちが節税目的で海外へ出ることが多いと思います。いまの日本国の税制をみたら、節税も心情的にはよく分かりますが、大金持ちが税金を払わないのは困ります。
互助の精神が家庭を支え、会社を強くし、社会に潤いを与えインフラ整備が出来るのです。市民税も払わない人は、横断歩道も渡って欲しくないのです。確かにあなたの儲けは、あなたの誰にも負けない努力の結果ですが、社会インフラも多少の貢献はしたと私は考えています。