サンポートホール高松(第2小ホール)で、標題の講演会が開催されました。国土交通省が全国11カ所で、「中古住宅流通活性化」のための説明会を開いています。会場は大勢の受講生で、座席が埋まっています。出口建夫徳島宅建会長も最上段に陣取っています。
話しは4部構成で、第1部が「全国で動き出した事業間連携の取組」として、国土交通省からの委託を受けて全国14カ所の協議会をとりまとめている㈱価値総研の小沢理市郎氏のイントロダクションです。第2部は、「ストック活用型社会に向けた不働産流通ビジネスのあり方」と題した、国土交通省土地・建設産業局不動産業課長清瀬和彦氏のこちらも総論です。
第3部が、注目されている「空き家利用による地域再生」NPO法人グリーンバレー理事長・大南信也氏の事例発表です。徳島県神山町という過疎の町を、移住交流支援センターを活用し、人口を増やしている町の仕掛け人が大南信也氏です。これは興味深い話しです。
2010年10月以降ITベンチャー企業10社、サテライトオフィス設置や本社移転組です。もともと神山町はブロードバンドで、その存在をアピールしていました。隣接の上勝町が「葉っぱ」で町の活性化に成功したように、特徴がブロードバンドです。町のどこにいても、高速通信システムがほぼタダで使えます。
そのために、まずIT関係者が町にやってきました。それから芸術家、専門職が続きます。今では転入者の数が、転出者の数を上回るようになっています。道半ばですが、独創的発想が続く限り、成功は続くでしょう。
第4部は、「四国中古住宅流通促進事業協議会(略称四国連携)の取組について」~中間報告~を私が行いました。20分の持ち時間ですから、十分な説明が出来たとは思いませんが、大勢が熱心に聞き入ってくれていました。まあ1時間喋っても効果は同じだったと思いますが。