2013,12,13, Friday
私の母校は、文化人類学に祖父江教授がいて、私も教養課程で受講したことがあります。全国各地、はたまた世界の習慣など、祭事や冠婚葬祭などを通じて、地方文化の広がりを検証しています。その位、習慣というか風習は違うものです。
ここでの葬式も、私の常識からはかけ離れています。14時葬儀告別式と聞いて、午前中はゆっくり出来るとも思いきや、何と8時集合です。会館へ集合して、ご遺体に花などを入れてお別れをします。それから、熊本市営斎場へ霊柩車とバスが移動します。そうなんですよ、先に火葬にして遺骨を持ち帰り、葬儀項別式になります。 会館から斎場まで、1時間かかります。骨揚げを終えて会館へ帰って、丁度正午になりました。「おとき」を頂きます。昨晩の通夜の席でも、美味しい食事を頂きました。「おとき」は故人との最後の食事だそうです。精進料理ですが、私の好きなこんにゃくなど煮物が中心で、毎日これを食していると、高血圧も改善するか? 14時から告別式です。昨日の有難い読経は、浄土真宗本願寺派宗傳寺さんでした。私と杉本美治さんが、弔辞を述べました。昨日の遺族代表挨拶私は大泣き、今日の弔辞は中泣きで終わりました。来賓もそう多くはありません。2人の弔辞を入れても丁度良い時間になりました。 その後散会となり、親族は精進あげの料理を頂きます。ここでは、食べることは当然のようによく食べますが、あわせてよく呑むのに驚きました。葬儀場でも一升瓶を回しのみ、おときの時も一合とっくりがついています。最後の精進あげも、当然のようにビール日本酒焼酎が出てきます。 熊本がこれほど呑むのであれば、ここから南の鹿児島あたりはどうなるのかな。やはり日本は広い。熊本人の心も大きいです。呑んで食べて、自宅の仏壇にお参りして、それから商品の骨董を眺めながら、なんだかんだの思い出話を7人で遅くまでしていました。 恵美子おばさんによると、「美術のひらい」(紀元さんの個人商店名ですが、骨董と名乗らないのが偉い)で10数万円で買った壺をお客さんがなんでも鑑定団に出したとか。40数万円の鑑定評価に、そのお客さんはたいそう喜んだそうです。紀元おじさんは、骨董の目利きでもあったのです。良いおくりが出来ました。ありがとうございました。 |