今年の全国大会は、会場を品川から東京ビッグサイトへ移し、6千名弱の加盟店企業やオーナーさんら参加者を大勢集めて今日と明日の2日に亘り、開催されています。規模を誇るのは良いとしても、コンベンションホールで暖房なしは、古参の参加者からは大ブーイングです。
午前中から相談役会、世話人会と続いています。そして午後1時からは、石破茂自民党幹事長の登壇です。石破茂幹事長(56)は、元外務大臣を務めた中山太郎会長のあとを受けて、「賃貸住宅対策議員連盟(自民党衆参議員410名中303名の最大議連)」の会長です。私も結成時に、地元の国会議員を誘いました。
3年半の野党も経験した自民党でしたが、不働産関係団体は、おしなべて自民党を応援していました。「それでいいのか」という内部での意見もありましたが、概ね自民党を支持団体として応援しました。結成時は120名程度でしたが、今は昨年末の衆議院、そして今年の参議院選挙で所属議員の数を倍増しています。
石破茂幹事長(56)と言えば、最年少議員と騒がれ鳥取県第1選挙区から昭和61年に初当選し、現在当選9回、防衛大臣や農水大臣を経験し、前政調会長でもありました。外務、財務などの経験はありませんが、ポスト安倍晋三首相の2番手と言われています。1番手は財務大臣の麻生太郎氏だそうです。
石破茂幹事長との関係を語る高橋誠一氏によれば、2011年3月12日、つまり東日本大震災(2011(平成23)年3月11日14時46分頃に発生した日本の三陸沖を震源とするモーメントマグニチュード9.0の大地震(東北地方太平洋沖地震)とそれに伴う津波による大震災のこと。)の翌日のことです。
高橋誠一氏ら3団体役員とアパマンショップネットワーク大村浩次氏らが、自民党本部を訪ね、東北地方の賃貸物件の空き部屋を、「みなし仮設住宅」として国が2年間の家賃保証をするように迫って、この提案のお陰?で、仮設住宅建設費が2000~3000億円削減出来たと試算されています。石破茂幹事長も、喜んでいました。
その後「滞納家賃督促法」の参議院通過後の廃案など、自民党とのつながりが強くなっています。この「滞納家賃督促法」とは、家賃滞納者へ夜遅く、朝早く管理業者や大家さんが督促の電話をしただけでも逮捕されるというとんでもない法律でした。
私なども、うっかり滞納者へは優しいのですが、確信犯には激しい取り立てをします。当然のことです。仕事ですから、この法律が通っていたら、空恐ろしい限りでした。それでも何も知らない参議院では、これがスルーと通っています。慌てて衆議院で、継続審議でなく廃案に持ち込みました。
その後もこの議連に対して、これまでも消費税非課税だった「居住用物件の家賃」に対する非課税枠の存続を働きかけたりしています。その見返りと言ったら話しが汚くなりますが、それぞれの選挙区では、それなりの応援をしています。議員さんは選挙です。選挙が一番の苦しみであり、喜びでもあります。
このような蜜月関係は、「公益社団法人全国賃貸住宅経営者協会連合会」や「全国賃貸管理ビジネス協会」「公益財団法人日本賃貸住宅管理協会」など、賃貸住宅対策議員連盟を支援している団体の役員へ、褒章や叙勲が始まっています。私は全宅連という会員10万社の政治連盟も見ていますが、ここでの理事歴20年は、普通にかかっています。
その後優秀店表彰、基調講演、パネルディスカッションと続き、閉会後は懇親会となります。明日は昼間で、具体的成功例の発表などが予定されています。私は明日地元宅建協会の入会審査会等が控えていて、残念ながらここまでです。最終のJALで高松へ帰ります。お疲れ様でした。