初めての経験で、世の中にはこんなこともあるのだなと、改めてビックリしています。高松の自宅を、自分では早めだと思っている7時に出ました。遅れると具合が悪い用件でのスタートですから、緊張気味に予定時間に出発しました。それが松山道下り車線、つまり松山方向へ順調に流れていました。
通勤時間帯ですから、車両は混んでいます。四国内の高速道路も、朝夕は混みます。多少の車線変更干しながら、私が運転する車両は順調に流れていました。隣席の原田洋一と、昨日見た高速道路での違反検挙テレビネタで、「まずいよなあれは」とか話して盛り上がっていました。
ところが突然、前の車両のハザードランプが点滅しました。隣の車線も同じです。前が何となく混んでいます。事故だと直感しました。場所は愛媛県に入ったところ、土居インターの手前です。事故現場から、後ろ200㍍くらいのところに停車したようです。
暫くして、パトカー、消防レスキュー隊、救急車などの緊急車両が脇を抜けて行きます。2車線道路の2車線共に、停まっています。事故だとすれば、昨日テレビで見たような、多重事故か。これは困ったが、初めてのことでどうなるか分からない。まだ時間的に余裕があるので、様子をみてみることにしました。
結果、現場に2時間留め置かれて、松山へは大遅刻になってしまいました。昨年からはじめている、四国中古住宅流通促進事業協議会(略称四国連携)のインスペクション第1号案件の、取引でした。幸いなことに電話で状況を説明し、善処して頂きました。
共同仲介で良かった。先の契約日に、売主買主相手不動産業者等と顔を合わせています。初めてだったら、気まずさが深刻になっています。相手不動産業者らが残代金の精算、固定資産税の精算、抵当の抹消手続き、所有権移転登記まで取り仕切ってくれました。弊社は売側不働産業者ですが、売主も寛大でした。
その後共同仲介の業者さんを訪ね、平身低頭詫びました。相手も事故のことはニュースで聞いたらしく、「大変でしたね」と気遣って下さいましたが、何ともばつが悪い限りです。30余年間仲介業をやっていますが、自らが指定場所へ行けなかったのは初めての経験です。
聞いた話しでは東京から高松へ来る予定の売主さんが、飛行機到着遅延で、昼からの取引になって焦ったとか。取引形態が多様化している昨今は、所有権移転登記を担当する司法書士も、わざわざ東京から来ることもあります。そう言えば、前日から入っていたと聞いたこともあります。
物流に果たすトラック運送システムで、高速道路の果たす役割は非常に大きいものがあります。2時間程度の遅刻で着荷の受取拒否はないと思いますが、事故車両もスーパーマーケットへの荷物を運んでいたようです。幸い単独事故のようで、散乱した段ボール箱が可愛そうに思えました。怪我が軽ければ良いのですが。