2014,09,05, Friday
今年6月29日、中国杭州で経営体験発表をされた盛和塾重慶の呉安鳴(重慶行知教育集団董事長)さんの話しがあまりにも素晴らしかったと、横浜塾の栗屋野盛一郎代表世話人や高橋忠仁さんらが、聞き逃した塾生や、中国に進出している企業人に声掛けて、世界大会3日目の講演として企画して下さいました。
私も今年は中国へ行くつもりで申し込んでいましたが、盛和塾の予定が1日延びて私の引退式当日と重なり、やむなくキャンセルをしていて、聞き逃していました。追っかけ組の塾生の間では、氏の語る「稲盛和夫の成功方程式」は素晴らしいものだと聞いていました。 呉安鳴さんは、重慶行知教育集団(私立学校)の董事長(理事長)で、熱心な教育者です。不良や孤児の、どちらかというと若くして挫折をし、心の折れた生徒を救う教育者です。私は男性を想像していて、登壇した呉安鳴さんを見て、ある意味驚きました。 呉安鳴さんが話した内容を、日本語に通訳してくれています。従って話した後に暫く間が空きますが、これが日本語で、どんどん語られるともうのめり込んでしまいます。その位、熱の入った響く語り口でした。稲盛和夫塾長の考え方が、中国人にも伝わるようです。日本語中国語の壁は、このような熱心な伝道者が溶かしてしまいます。 中国も内情はやんでいます。孤児が多いようです。一人っ子政策も、今となれば完全な失政と言わざるを得ないと思います。何事においても、拙速なるは良い結果を生みません。賽の河原の石積みのように、教育と同じように、時間を掛けてコツコツやらねば良き結果は得られません。 中国では稲盛和夫塾長の著書が翻訳されて、すでに塾生を通じて多くの中国人に読まれていますが、本日は横浜塾からさらに千冊の贈呈目録が贈られました。塾長は、「人類の進歩発展に寄与する」として、日本人だけを学びの対象とすることはありません。 むしろブラジル塾のように、3千㎞の距離を越えて学ぼうとする海外塾生に、より以上の感動や気づきを与えていらっしゃいます。要するに聞く側の心のありように、染み込む濃淡があるのですね。この3日間は、本当に充実した時間でした。大北敏博氏にも、横浜で会えました。 |