最近「まちおこし」に興味を覚えて、機会あるごとに成功例を学んでいます。とは言いながら、成功するのは個別要因もあって、成功の戦術だけを学んでも戦略が大事だとは考えていますが、やはりヒントは欲しいものです。ここ北九州市小倉も、「復活」を企てているまちです。
もともと北九州市は、確か200万人の地元人口を想定した都市計画をしたと聞きました。もう30年前のことです。今の人口は96万人程度ですから、想定の半分です。
そのために狭小の香川県と比較すると、ここは市街化調整区域(現在は全県で廃止された)ですかと聞くような郊外でも、準工業地域だと聞いて仰天したことがありました。都市計画の大きな要素は、人口にあるのですね。だから今のように少子になると、行政の合併が続くのです。
またここは、私の業界師匠濱村和明(不動産中央情報センター)氏のお膝元です。明日はアパマンショップネットワークの全国大会が予定されています。アパマンの全国大会は恒例になっていますが、東京以外での開催は、ここが初めてです。アパマンホールディングの大村浩次氏も、濱村門下生です。
そのために、前入りしたのです。夕方からは、私の尊敬する和田浅吉高知ハウス会長との会食があります。その前の時間を使って、少し歩いてみました。ここの「小倉家守構想」は成功事例の一つと言われていますが、現実は出店したものの、今月いっぱいで退店という張り紙もありました。
それまでに仕入れ商品を、売さばこうと考えているようですが、告知をした後の営業は大変です。なじみ客は来てくれても、一現客は素通りします。私も、その中の一人です。
中でも一番のリノベーションまちづくり(清水義次著)のシンボルが、「三木屋」です。今はカフェとして営業しているようですが、人はいませんでした。作品が一人、寂しそうでした。室内からの照明は、綺麗に上手く仕上がっていて、見る人の心を掴みます。
リノベーションって、なあに?というパンフレットに、まちの中の使われていない、古い建物や空き家。その新しい使い方をみんなで考えて、みんなで楽しく使って、まちを元気にすることです。
寂しかった建物や空き地に、人が沢山集まるようになると、建物も人も何だか嬉しそう。リノベーションって、みんなの幸せをつくることかもしれません。と書かれています。解体工事が普通の行方の建物も、リノベーションによって別の用途に生まれ変わります。