公益財団法人日本賃貸住宅管理協会が主催する、「相続支援コンサルタント講習」一般第4回の開催でした。昼前の飛行機で帰って、原田洋一と会場へ向かいます。本日は忘年会も予定されていて、ホテル開催です。四国4県の日管協会員企業から、若者が来ているように思います。私のような例外も、少しはいますです。
第4回目の今日は、福岡相続サポートセンターから江頭寛さんを講師にお招きし、「成年後見制度」「贈与」「生命保険と相続対策」をみっちり4時間聞きました。私も相続に関しては少しだけ勉強をしているつもりでしたが、江頭寛さんの話しは実践的で実に面白い内容でした。学びがいっぱいありました。
相続支援コンサルタント講習一般は、来年5月まで続きます。全10回ぐらいのカリキュラムが組まれています。とても皆出席は望めませんが、それでも努力しています。最後は試験があるようで、合格すれば称号が与えられますが、この類いの称号は、取得してもやはり実力勝負です。
経験も必要ですが、相続は実に多岐に渡ります。法律(民法)から税制など、最低限の専門知識も必要です。これは知っておかないと、話になりません。ここは矛盾もはらんでいるのですが、仕方がありません。法律は非弁行為にならないように、税制は税理士へ確認してねと言いながら、概算の計算をしています。
それぞれの専門家がいるわけですが、私の経験からすると、専門的な話しに入る前に「ガス抜き」の時間が一番かかります。相談案件は、揉めている若しくは揉めそうだという段階での相談が比較的多いわけです。この場合には、兄弟姉妹間の話をまず聞くことから始まります。
相続と言えば「遺言」と言われるほど、「遺言」は大切だと思います。しかしほとんどの人が、「うちに限っては」と考えています。遺言は念のために、死者の意思を書き留めると考えて作りましょう。遺言があっても、相続人全員で相談して分割を決めることも出来ます。
遺言は万能ではありませんが、死者(死んだ父母=被相続人)が用意する、最後の伝言かと思います。笑い話のようですが、「遺言(ゆいごん・いごん)」と「遺書(いしょ)」とは違います。遺言を書いても、死ぬことはありません。また何度も書き直すことが出来ます。二十歳になったら献血、還暦過ぎたら遺言。