昼までに帰らなくては困る今日ですが、予約のJAL1405に天候調査が入りました。大阪伊丹空港へ降りるか、羽田へ引き返すかという条件付きです。新幹線も考えたのですが、結果次の、JAL1406にしました。11:50分発ですから、到着が13時、またまたの遅刻です。
運の悪いことに、入会審査委員長は私です。本当に申し訳ありません。副委員長の吉田浩一さんや日下雅彦会長へ詫びの電話を入れます。もちろん事務局へは、昨日から「万一」の連絡をしているのですが、彼らはさほど大事件とは考えていないようですね。私はよくやりますから。今度あったら、確かめてみます。
さて昨日の発表会、17協議会北は北海道から南は沖縄まで、大変参考になる発表が多くて、さすが各協議会共に苦心惨憺している様子が手に取るように分かります。国土交通省とわれわれの間に入っている㈱価値総研の指導も、実に的確に機能したのだと関心をしています。
これからの指針の、参考にさせて頂きます。その後、四国連携相棒の住まい教育推進協会事務局長川上幸生らと、本間英明さんを介して食事をしました。その席に、シリコンバレーからの、夕部(ゆうべ)敦子さんが同席されています。夕部姓は、旦那さんの姓ですが、高知県中村あたりに多いそうです。
彼女はもちろんアメリカの不動産業者ですが、「全米アジア不動産協会(AREAA)」の事務局で、日本への窓口役だそうです。当然、盛和塾シリコンバレー塾の話しもしました。何人か、顔見知りがいるとのことでした。若井美紀さんが、シリコンバレー塾生です。
本間英明さんは、全米リアルター協会と日本をつなぎたいと奔走をしています。そこから、夕部さんへと繋がったのです。確かに日本の不動産中古流通は、グローバル化とは言いながら、アメリカ化しています。
彼女の話から、これからのヒントを貰いました。掻い摘まんで言うと、「静岡不動産流通活性化協議会」の市川宜克氏が唱える、「不動産取引所」の考え方です。日本では、売主から媒介依頼を請けると、一日でも早く売却するのが責務と考えています。またこれは、法の主旨でもあります。
従って、買いの意思表示があったら、その人を一番客として扱い、以下は二番三番客です。この二番客三番客を探すというのは、弊社独自の考え方です。この発想にも、異議を唱えられたこともありましたが、弊社は一番客の出現後も、二番客三番客を探求します。
それは一番客が何らかの理由で、買えないこともあるからです。例えば、銀行ローンがつかないなど、考えもしないことがこの世界には潜んでいます。A銀行が駄目ならB銀行と、われわれもあの手この手を考えていますが、それでも駄目な場合があります。
しかし彼女が言うのは、静岡協議会のような「オークション=せり上がりシステム」ではなくて、例えば売り出し後3日間とか時間を区切り、重ねて募集から申込みがあった人を一堂に介し(勿論集めることはしません)、その中から売主に選んでもらうのだそうです。
この時に有益なのが、「購入の動機」を綴った手紙らしいのです。これを専門に請け負う職業まであるそうで、必ずしも最高値の買主とはならないようです。遺言の付言のような、琴線に訴えかける方法です。心情を吐露して、この家がどうしても欲しいと訴えかけるのだそうです。
この場合でも、先の17協議会が取り組んでいるし、当然四国連携も四国連携パッケージ商品(①インスペクション②補修見積もり③シロアリ検査④シロアリアフター点検(1年後)⑤住宅履歴情報登録)として提供している一連の調査が、買い受け金額に好影響を及ぼすと考えられます。
つまり、「インスペクション済報告書有」、「5年1000万円「瑕疵保険」対象物件」、「住宅履歴情報有」がついてある物件ですが、買主に好感が持たれて売希望価格に対して、買い希望価格のかい離が少なくなるのではないでしょうか。
まさか買い希望価格が売希望価格を上回ることはないと思いますが、より一層、四国連携パッケージ商品(①インスペクション②補修見積もり③シロアリ検査④シロアリアフター点検(1年後)⑤住宅履歴情報登録)の有効性を、売主や社会へPRすることに繋がるのではないかとひらめきました。
これまで3年にわたって国土交通省から、中古住宅(空き家)の流通活性化のための方法を考えるように補助金も頂き、四国4県を股に掛けて鋭意努力をしましたが、ここへ来て新たな補助金がないけど、改めて「四国流」を編み出せるような気になりました。夕部さんの一言から、ひらめきました。