稲盛和夫塾長が2004(平成16)年、どうでも良いことですが私が髙松栗林ライオンズクラブの42代会長に就任(7月)し、悪戦苦闘していた8月10日に初版発行の「生き方」を、この度改めて読みなおしてみました。2015年3月15日第106刷を買い求めて、読んでいます。
過去にも読んでいますが、盛和塾香川の松村英幹塾生が、4月のわが経営発表で、「JAL再生」「稲盛和夫最後の闘い」などの本を紹介し、改めて「生き方」を読むように薦めていました。正直いまさらとは思いましたが、それでも通販では簡単に購入することが出来てしまいます。
私も松村英幹塾生と馬が合って、彼の言うことはよく聞きます。もう20年前になりますが、四国電力佐藤忠義相談役の中国講義を共に聴いて、ワクワクしていました。あれから20年後、盛和塾香川で出会ったわけです。彼は超エリートです。高松でも1位2位を争う、旅行代理店の後継者です。
勿論そんなことは大きな問題ではないのですが、彼の盛和塾への取り組み方や、見方が私から見れば、少しだけ常識感が違うのです。切り口が違うというか、これがまた面白いのです。その彼が、稲盛和夫塾長が取り組んだJAL再生談を読むように、香川塾の塾生に薦めるのです。
私はすぐに騙されて(笑い)、JAL再生関連の本を2冊読みました。月末鹿児島へ移動する前後のことです。今から稲盛和夫塾長に合うというそのタイミングで、稲盛和夫塾長がJAL再生に取り組んだ日々が、綿々と書き綴られている実録を読んだのです。知っていたつもりの話しが、実に面白かったですね。
「生き方」は、刊行10年目で100万部突破した本で、海外11カ国で翻訳され、中国でも110万部が読まれています。今の中国は、半端ではありません。中国人塾生も中国本土で9,000人くらいいます。中国以外の塾生も、同じ9,000人です。中国人の経営者も、経営のバイブルというか、生きるための経典を求めています。
稲盛和夫塾長の話しの内容は、失礼ですが実に簡単です。一生懸命・誠実・まじめ・正直な人生を、行動をやりなさいという実にシンプルなものです。それだけで、「人生仕事の結果=考え方×熱意×能力」の公式が成り立ち、結果が必ず出るというのです。
もっと簡単な発言をピックアップすると、「生まれた時より少しだけマシな人間になって死ね」というものです。これだと私にも、今日からでも出来ます。この3冊を鹿児島旅行中に読み、その後の大型連休も「晴耕雨読」です。
先にも小欄に書きましたが、指宿白水館の代表取締役下竹原啓髙の御尊父、下竹原弘志の上梓された「泉あふれて」と「西郷隆盛の実像」も面白かったですね。世界遺産に推薦された鹿児島の歴史を読みながら、西郷隆盛の生き方を重ねてみると、これが実に面白いのです。