2015,05,18, Monday
レトロ電車で全国的に有名な、高松琴平電気鉄道(コトデン)が、動く電車車両内で今年9月の19~23日の5日間で計12便ですが、演劇をすると発表しています。電車の運行は、いずれも仏生山駅から滝宮駅間の約30分、下りと上りで前後半を6人で演じるというのです。
「どうするの」というのが、正直な感想です。電車を使えという手法は、お座敷列車とか、お見合い列車とか、カラオケとか比較的動きが少ない場面では使われていますが、演劇となると役者と観客の立ち位置も気になるところです。当然揺れもあるだろうし、大丈夫か。 新社長真鍋康正氏になって、コトデンもより一層公共交通網としての地位をより鮮明にしています。先の小欄にも書きましたが、3本の鉄道路線とバスの接続を分かりやすくインターネット上で紹介したり、イルカ(非接触型パス)は先代社長の頃ですから、もう10年になりますか、地方鉄道としては一番乗りです。 最近の発表では、「新太田駅」「新三条駅」や琴平線の一部複線化の朗報もありました。いまさら新線を作るのは、それは無理としても、今あるものの活用は考え方次第で、いろいろ展開があり得ます。それだけ公共交通網は、高いポテンシャルを内在しています。 そうそう面白いポスターも、ありました。仏生山町にある「仏生山温泉」とコラボして、電車に乗って温泉へ行こうという企画です。数種類のポスターが作られましたが、その中に電車内で裸の男(コトデン従業員)が桶を前に置いて、髪を洗っている構図のものもありました。 もちろん制服のまま、湯船に入っているという常識的?なものもありました。この温泉企画は、コトデンが考えたものではないかも知れませんが、持ち込まれるだけのステータスがコトデンにあることは、間違いのないことです。新社長が考えるのか、周りが考えるのか。 上演するのは、「演劇でまちづくり、ひとづくり」をテーマに活動する結成15年の「シアターキューブリック(東京)」。「観客は、まるで映画の長回しの撮影の中にいるような感覚になるはず」と脚本演出を手がける緑川憲仁代表理事(39)は話しています。 料金は4,500円。定員は30~35名。7月11日から同劇団のサイトで販売するそうです。問合せは、070-5592-4003シアターキューブリックまで。 |