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宅建士スタートアップフォーラム
平成27年4月1日、「宅地建物取引主任者」は「宅地建物取引士」に名称が変わりました。宅地建物取引業法の一部改正であります。本日は、「不動産流通活性化と宅地建物取引士の役割」と題したテーマが掲げられたシンポジウムです。

東京虎ノ門の日本消防会館内ニッショウホールには、宅地建物取引士を中心に全国から700名が集い、うち女性15%が女性のようです。女性がまだまだ少ないという皮肉も紹介されています。私は34年前から、この業界の主役は女性だと考えていました。その象徴が社章にもなっている「MISS」です。

宅地建物取引士は全国に94万人の登録が有り、毎年23万人程度の宅建士試験の受験者がいます。毎年10月の第3日曜日が、試験日と決まっています。民法から宅地建物取引業法まで、法律に関係する分野、土地や建物の構造体に関する分野まで多岐に渡っています。

合格率はその年によって変わりますが、15%程度の3万人が毎年新たに誕生しています。逆に読めば85%が落ちています。不動産業界外でも、金融証券保険、最近は介護の世界まで、宅地建物取引士が重宝されています。特に金融機関です。上を目指せば、宅建士は必須です。

士業資格の登竜門と言われていて、宅地建物取引士に合格した人が次ぎに司法書士や土地家屋調査士、不動産鑑定士、行政書士、社会保険労務士などに挑戦しています。民法などは、重複する課題です。個々を克服すると、半分近くの合格率をたたき出せます。

今回の改正は単なる名称変更にとどまらず、宅地建物取引のプロとしてふさわしい公正・誠実な業務遂行、信用失墜行為の禁止の規定も加わり、今後の不動産業界において「士業」としてのコンプライアンスは勿論のこと、専門的知識の修得が求められることとなりました。

来賓として登壇された太田昭宏国土交通大臣の挨拶にも、「不動産業は、不動産の流通や住宅・宅地の供給などを通じて、また、まちづくりの直接の担い手として、国民生活や経済活動に極めて大きな役割を果たしている重要な産業」だと位置づけています。

さらに、「中古住宅の取引が拡大するにつれて、より安心・安全な不動産取引に対する消費者のニーズも高まっていると、宅地建物取引士へのプロとしての期待が大きい」と話されています。冒頭に主催者挨拶した伊藤博全国宅地建物取引業協会連合会会長より、話しは現実味を帯びていました。

また太田昭宏国土交通大臣は、本日の「スタートアップ」は「スキルアップ」だとも、さらなるレベルアップ念押しも忘れていません。中古住宅として活用するか、解体除去するかの「目利き役」として、高齢社会でヒートショックなどがないゼロエネ住宅、つまりスマート住宅を作りスマートシティーまで求めていました。

第1部の基調講演は、経済評論家勝間和代さんの「日本経済と不動産市場の行方」。日本がデフレに陥った理由では、面白いことに1998年(平成10年)頃に話題となった、東京・新宿のノーパンしゃぶしゃぶ店が大蔵省接待汚職事件で大蔵官僚(当時)接待の舞台のひとつとなっていたことに原因があるというのです。

大蔵省へ批判が集まる中、日銀が大蔵相から離れて独自の政策をすることになったのが原因だというのです。さすがマスコミの寵児、目線が違って面白いです。結論としてインフレ経済にして、消費税をこれ以上絶対に上げないこと。安倍政権が続くことが、日本の成長戦略だと、明快です。

第2部は、日本大学中川雅之教授をコーディネーターとした4名のパネルディスカッションです。宅建士の意義なんかが議論されていました。ここでも女性の活用が言われています。勝間和代さんの言葉ですが、202030(にぜろにぜろさんじゅう)とは、2020年までに重要ポストに女性の登用を30%以上にすること。

法律の専門家は弁護士、登記の専門家は司法書士、境界確認や分筆は土地家屋調査士、不動産鑑定は不動産鑑定士とかそれぞれの分野で専門家がいます。では不動産はとなると、「不動産屋」さんとは言われても「宅建士」とはなっていません。宅建士の存在は、不動産の専門家として「1級宅建士」を目指せと言われて、なるほど。

最近の不動産マーケットには、地殻変動が起きているとも言われました。REIT(不動産証券化)をはじめとして、15年前にはなかったマーケットが自然発生している。高齢者対象の、「サービス付高齢者住宅」や流通倉庫の仲介、またURまでもがDO it you a selfeという入居者が好きに手を加えて入居する賃貸住宅、シェアーハウスなど。

投資用物件には、必ず「プロのデューデリジェンス」があるように、住宅物件にも「インスペクション」が必要と言う下りは溜飲が下がる思いがしました。さらに「適正価格評価の問題」も同感です。①耐用年数②リフォームの評価が特に多くの矛盾を含んでいます。

築後20年経過で、住宅の価値がゼロに近くなる今の耐用年数。更に途中でリフォームをした場合でも、プラスの評価はしないというのが今の価格評価の考え方です。小欄でも何度も書いていますが、やがて不動産流通推進センターから、新たな評価基準が示されるようになっています。

主催の一つ、全国宅地建物取引業協会連合会の伊藤博全宅連会長が実行委員長で、全国47都道府県会長が招集されていました。こののちに、全宅連には「宅建士会」が組織されるようです。改めて記念すべき宅建士の誕生の日になったと実感する一日でした。



追加です。楽しんで下さい。

今日は24節気の「芒種」です。
>
> 「芒種」とは、
> 稲や麦など、芒(のぎ)のある穀物の
> 種をまく季節のことをいうそうです。
>
> 稲作中心だった日本において、
> 欠かせないこの季節、
> また若葉が次第に色濃くなり、
> 自然のエネルギーを感じる季節・・・
>
> ほんの少しのひととき、
> 言葉の力を感じていただければと・・・

致知出版社   小笠原節子

ここを

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| 社長日記 | 10:10 AM | comments (0) | trackback (0) |
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