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ヤンキー経済学/消費の主役・新保守層の正体by原田曜平
これからの(消費の)時代をつくる「マイルドヤンキー」の正体を、彼らとの面談を通じてつまびらかにした本です。弊社社長(長男)が読んで、今から売りに行くという中の1冊で、私が救いました。彼は読んだら捨てたり売ったりしていますが、私は大事に置いておく古いタイプの読み人知らずです。

今のように、インターネット上で調べることが出来る時代には、本はいらないのかも知れません。私は、まだまだハーフハーフです。どちらにしても、本を売る気にはなりません。もっとも私の場合には、落書きやライン引きがしてあるもので、まず売れません。しかし売るために、何も読んだ跡を残さないと言うのも。

その本の中で、このフレーズは同感だなとか、これは絶対に違うよねと言うところは、マークしていないと探すときに時間が掛かりすぎます。でないと、もう探すことすら諦めてしまいます。すると本は、20世紀までの遺産なのでしょうか。タブレット上で読む本も登場していますが・・・。

「若者がモノを買わない」時代、唯一旺盛な消費欲を示しているのがヤンキー層だ。だが、ヤンキーと言っても鉄パイプ片手に暴れ回る不良文化は今や昔、現在の支流はファッションも精神もマイルドな新ヤンキーである。

本書では密着取材とヒアリング調査により、「悪羅悪羅(オラオラ)系残存ヤンキー」「ダラダラ系地元族」に分化した現代のマイルドヤンキー像を徹底解明。給料が上がっても絶対地元を離れたくない」「家を建ててはじめて一人前」「スポーツカーより仲間と乗れるミニバンが最高」など、今後の経済を担う層の消費動向がわかる一冊です。

「東京へ行く意味って、何かありますか?」高砂市25歳♂。「歌舞伎町店はいやだ。地元の練馬店で働きたい」練馬区21歳♂。「ショッピングモールは夢の国。何でも出来るんです」都内西多摩郡29歳♀。「キャバクラのバイト代は月20万~100万円。ホストクラブで月に10万円は消える」大和市22歳♀。「仕事終わりに夫婦でパチンコへ。2人で月20万円使う」高知市23歳♀。

著者は1977年生まれ(38歳)。慶応大学から博報堂入社。若者の購買動向を追い続けるスペシャリスト。こんな若者の、特に無茶買いをして消費に貢献するマイルドヤンキーの実態を暴き、その層への更に買わせる仕掛けを提案している原田曜平氏です。

マイルドヤンキーとは、昔のような極悪スタイルのヤンキーではなくて、今風のちょい悪ヤンキーのことのようです。しかし今は、極悪スタイルのヤンキーがいなくなって、ヤンキーと言えば、マイルドヤンキーしかいないのです。そして今やヤンキーは、絶命危惧種だそうです。流石上手いこと言う。

「夢はあと5万円、給料が上がること」「地元の範囲はたった5㎞四方」「EXILEがテッパンの人気」「クルマは大きければ大きいほどいい」「東京ディズニーランドはハズさないから大好き」「今のヤンキーはお洒落な不良」とか続いています。

実は彼らの多くは、郷土としての地元が好きなわけでは決してありません。地元の友達が好きだったり、地元友達と駅前のファミリーレストランやカラオケに行くことや、休日はイオンなどの大型ショッピングモールで一緒に買い物するのが好きと言った、中学生時代と地続きの「心地の良い」生活をキープしたいだけなのです。

竹馬の友と言える「地元の同じ中学の友達」だけが、学歴や職業にとらわれない(そんな話をしなくて良い)友情関係を結びやすい、と言うことなのかも知れません。高校や大学は、成績の良し悪しで選別されているから・・・。

これから何を売るかの提案で驚いたのは、「子供と一緒に行ける居酒屋が欲しい」というリクエストに、はじめから子供同伴推奨を謳っている店はどうかと提案しています。高松でも、子供と来ている居酒屋が増えました。子らが走り回っています。この本を読む前は、正直「馬鹿が」と思っていました。

田舎のイオンが、「夢の国」と言うのにはさらに驚きました。そう言えば香川県下でも、失礼ながら田舎に大きなイオンモールが出来ています。田舎ほどその存在感があるということを今更ながら実感しました。私がその昔、品川や東京駅で買っていたワイシャツの店が、全国に200、香川県下にも3店舗あるそうです。

田舎では、「一戸建」が好まれるのですね。若い頃は賃貸住宅で、その後は自分で家を持つ。当然ながら、安い方が喜ばれます。中古住宅という選択や、定期借地分譲など、不動産業界でもこのマイルドヤンキー層の価値観を意識した戦略が必要のようです。


| http://nobuchin.0011.co.jp/index.php?e=3069 |
| 社長日記 | 08:23 AM | comments (0) | trackback (0) |
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