2015,06,23, Tuesday
沖縄県は23日、戦後70年の節目となる「慰霊の日」を迎えました。太平洋戦争末期、多くの住民が巻き添えになった国内最大の地上戦が展開された沖縄県です。県民の犠牲は20万人以上、4人に1人が犠牲になった沖縄戦です。改めて英霊に手を合わせ、黙祷します。
最後の激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園で、沖縄県主催の「沖縄全戦没者追悼式」が行われました。今年新たに名前が刻まれた人も、まだまだ多くいます。本当に悲惨な戦いがここで行われ、そしてこちらがなお罪深いことですが、沖縄県民はいまだに解放されていません。 私はテレビで見たに過ぎないのですが、昨年に続いてケネディ駐日米大使ら約5400人が出席して式典は正午から1分間の黙祷後、翁長沖縄県知事や若者代表の追悼の言葉、安倍晋三首相の言葉までテレビ中継されました。 翁長雄志知事は政府が進める米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設について、強い調子で中止を求める異例の平和宣言を追悼の言葉で行いました。予想されていたことでしたが、それに対する安倍晋三首相の言葉は、まさに翁長沖縄県知事のそれとは明らかにすれ違いです。 しかしその後の衆議院議長の言葉は、連続ドラマ放映のために割愛されました。 国民が連続ドラマの放映を待ち望み、衆議院議長らの言葉より視聴率が稼げるとNHKは判断したのでしょうか。実に平和な国の、遠い過去の出来事のVTRをみる思いです。 また安倍総理の登壇に、「帰れコール」が上がったと言われていますが、テレビ音声はほとんどそれを拾っていませんでした。日本のマスコミ、とりわけ国営放送は平和映像に徹しています。 辺野古移設工事中止を契機として、沖縄と沖縄県人を解放しなくては、沖縄に終戦はありません。話しは東京六本木に飛びますが、人気劇場「金魚」ではいまだにこの沖縄の強い米兵と弱い少女が舞台に登場します。約60分の舞台の中で、このシーンだけです20年近く続いているのではないですか。 日本人の中に、「対米追随路線」と「自主路線」の2つの選択があります。もうそろそろ独自(自主)路線を歩む時ではないでしょうか。 気分を変えておかみさんの細やかなあれ |