公益財団法人不動産流通推進センターが主催する、第2回不動産流通実務検定”スコア”が11月に実施されることのデモンストレーションとして、全国5箇所でキックオフイベントが開催されています。最後は東京会場です。東京駅八重洲口前の貸し会議場に、100人ぐらい来ていましたか。
私は誘われて事前スコアに挑戦しましたが、会社内パソコンから150分連続で質問に答えるシステムですが、要領も分からずその結果は、460点(1,000点満点)ぐらいでした。資格試験でも何でもないので、1回3,000円で何回受けても良いというのですが、もういいや。
付け出しとは言いませんが、楽日の東京会場で、二つのコンテストの表彰をするという企画が突然舞い込んできました。コンテストの一つは、「特約コンテスト」。重要事項説明書や売買契約書に記載する「特約」について、これまでにないジャンルで、必要と思われる特約を考えて応募したらと言う誘いです。
もう一つは、「ライフスタイル提案コンテスト」です。夫が退職した夫婦2人で暮らす中古住宅を、どのようにリフォーム・リノベーションして活用するか。ビフォー図面が示され、最良案のアフター図面が求められています。表彰作品では、ラフスケッチから建築設計図書までありました。
また従来のコンセプト等を400字内にまとめる能力の他に、そこには文言だけでなく、図面という建築士的能力も資金計画というコンサルティング能力も求められています。真鍋茂彦という教育事業部事長の、並々ならぬ努力が見え隠れします。
老後の生活資金獲得や、ぼけ防止や地域との交流など課題が出されてコミュニケーションの一助という観点からは、公共がやる大規模なプランではなく、民間のどこにでもある相談です。リノベーション費用を多く掛けるべきではないという結論が自ずと出てきます。
コミュニケーションの場としてのリノベーションを考えるとなると、中古住宅の間取りや用途をガラッと変えざるを得ない状況です。私は、「外国人留学生のための下宿」案を出しました。もっと時間を掛けて慎重に考えて提出するべきでしたが、正直今の私は時間との闘いで、これに関しては上出来です。
そこで建物間取り図は、賃貸物件間取り図を書いているベテラン山本智春さんにお願いしました。勿論構想図の手書きは、私が他の図面との整合性を取って書いています。2階の子供が巣だった部屋を、外国人留学生専用で貸すプランを考えました。
この原案は、江戸川区平井の小池邸です。17日に同窓会をする明治大学中野渡ゼミ員の宮本嘉二と、中央大学大和哲夫が下宿していた建物を再現したものです。ただしこれからの入居者は、明大中大を避けて、懺悔も込めて好奇心旺盛な外国籍若者としました。
結論として、「ライフスタイル提案コンテスト」で第二位の、「アイディア賞」を受賞しました。賞金を頂けるようですが、本日は表彰状と目録だけ。急遽授賞式のために上京し、コスパー(収入と支出と差)では大いに問題でしたが、竹村公太郎の講演が付いていました。どうしても聞いてみたかった講演でした。