本日は全国から、12の機構の23名の代表者が東京八重洲の東京駅前ビル8階に参集しています。定期借地権が誕生して23年になりますが、ここへ来てやっと「定期借地権」が動き出したなと感じております。
地価が下落している昨今、定期借地権でもあるまいにと考える人と、地価が下落して資産的価値がないのであれば「定期借地権」でも良いのではないかと考える人など、色々な意見がありますが、より多くの選択肢を提供出来るのは、宅建業者としても喜びであります。
日本人はそもそも農耕民族ですから、土地の所有については執着が強いのであります。若者の中には、土地の価格が含まれないのでマイホーム価格総額が安い、定期借地権付戸建て住宅に注目が集まっていますが、供給もまだまだ追いついていません。
1つには金融機関の融資が、一部金融機関に限られることもその理由かと思います。しかし本日は、「西日本シテイ銀行」から「定期借地権付住宅ローン」が発売されている旨の報告もありました。金融は、徐々に緩和される方向にあります。地元でも開発できないものか、帰って具申をして見るつもりであります。
全国に、特定非営利活動法人各県定期借地借家権推進機構が設立されて、国土交通省からの委託事業もやるようになりました。社会的認知も、広がりつつあります。特に顕著な現象は、開発元の愛知県は勿論のこと、沖縄県にあっては定期借地権付分譲マンションが雨後の竹の子のように分譲されています。
また各県の報告を聞いていても、九州定借機構や中部定借機構が元気で、活発な動きをしています。さらに東北や鳥取県にも新しい定借機構が、設立される方向で準備が進んでいるようであります。
先月見に行った下鴨神社境内の、「定期借地権付分譲マンション」など、工夫をすることで色々な使い道があるものだと感心しています。年間地代が8,000万円です。建物の遷宮などに、23億円かかると言われています。京都の有名寺社でも、お金を稼ぐ新しい方法を模索する一助になっています。