2016,08,22, Monday
リオ五輪が閉幕となった。小池百合子東京都知事が、次回開催都市の首長として、オリンピック旗を受け取った。ここまでは想定内の出来事で、少し驚いたのは小池百合子東京都知事が和服で登場したことぐらい。オリンピックというアスリートの戦いの場に、着物姿は和テーストのおもてなしにしても似合わない。
あそこでオリンピック旗を受け取り、それを振り回すなら、白のパンツに赤のシャツで私も一緒に2020年東京五輪を戦うわよとのメッセージが、もっと良かったのではないか。小池百合子東京都知事は帰国後、直ちに築地移転問題の結果が問われる。難しい舵取り思案中の小池百合子東京都知事であろう。 一方「スーパーマリオ」に扮した安倍晋三首相が、ドラえもんの地球トンネルを通って日本の裏側(ブラジルの人は表側という)にある、リオ五輪の閉会式会場に到達した。アイデアとしては、実に面白い。アニメ大国の面目躍如である。がしかし、政治家が2人も登場してはスポーツの祭典としてはいかがなものか。 オリンピック大会は、これまでにも政治紛争の犠牲になった歴史があり、できる限り政治とは一定の距離を置いて欲しい。リオ五輪閉幕で断ち切れとなったら良いのですが、ロシアプーチン大統領の肝いりで2020年東京五輪が決まり、電通を通じてロシア側に2.3億円の賄賂が渡ったと言われている問題。 政治日程にしても、小池百合子東京都知事の2期目の選挙は2020年東京五輪前に行われることは決定だが、安倍晋三首相の任期はこのままであれば2020年東京五輪までは続かない。自民党規約を改正して、任期を延長して2020年まで安倍晋三首相でやるのか。 私は、残念ながら安倍政権はそこまで保たないと思う。もちろん安倍政権が長期化して、一定の目標(さらなるアベノミクスの浸透)に向かって一致団結することは良いことだと評価します。猫の目のように、3年間に5人もの総理大臣が登場しては消えるのは、残念の極みであります。 しかし逆に、2020年東京五輪があるからそれまで安倍晋三首相でやろうという方針は駄目です。リオデジャネイロ五輪大会のメダル結果を見ても、新しい恐れを知らぬ選手がメダルを手にしている。アスリートと政治家は同じではないが、変えられないから残すという考え方は、是非避けてもらいたい。 |