県下若手不動産業者20名で、昭和53年7月香川県不動産青年同好会がスタートしました。初代会長に故植本義明氏を選び、これからの業界の激変に対応出来る、勉強会的性格と親睦を図ろうという意図を帯びた組織の誕生でした。次の時代の、香川県宅建協会役員の育成という側面もあったように聞いています。
昭和63年に名称を、香川県不動産同友会(40代安野彰一会長)と変更しています。私は御尊父4代安野公尚会長の昭和56年に入会を許され、平成2年13代会長をさせて頂きました。折しも昭和バブルの地価加熱がピークに達していて、「明日の不動産を考えるシンポジウム」を開催しました。
このまま土地神話は続かない、地価が半値になると、警鐘を鳴らしたシンポジウムでしたが、1年の準備期間中は、どこへ行っても冷ややかな目で見られていたことを、今でもよく記憶しています。そんな中、9月にNHKが特番を組んで、私の考えとよく似た「地価下落」を予想する番組を連日流しました。
今日も声が出ないと言いながら3曲を熱唱した河野二郎さんには、「あのシンポジウムが高松の地価を下げた」と言われましたが、もちろんシンポジウムをしてもしなくても、間違いなく地価は下がりましたが、あのタイミングで「地価は下がる」と予想することは、馬鹿呼ばわれの骨頂でした。
その後20周年30周年と、節目毎に記念式をしてきました。特に20代川松義春会長の年には、「賃貸管理業」のシンポジウムを今はなき高松市民会館で行いました。講師三人に、150万円を支払いました。当然それに見合う集金も、きっちりしました。今考えたら、どえらいことをしでかしたものです。
現日下雅彦香川県宅建協会会長も、杉野温専務理事も、副会長の私も、香川県不動産同友会の元会員です。86歳の元協会副会長久保喜治さんは、未だ現役会員。会員数35名で、女性会員が皆無。徳島の若手不動産グループとの交流は、今でも脈々と続いているようです。
記念式典は18日17時より、リーガホテルゼスト高松で行われ、来賓に日下雅彦香川県宅建協会会長と徳島宅建協会の清水哲也会長のお二人を迎えて、また徳島のTREIN(Tokushima Real Estate Information Network)メンバーも駆けつけてくれていました。