3月6日(月)の四国新聞文化・生活欄に、落語家桂恩狸(おんり34)さんの活躍と香川公演の告知記事が写真入りで掲載されています。高松出身と括弧書きされていますが、彼は高松商卒で千葉大法経学部を卒業して大阪を拠点に、落語会の活動を重ねて来たのです。昨年5月に大阪で、10周年の記念公演をスタートし、その集大成として5月14日(日)午後2時から県文化会館で、古里公演『噺家十周年落語会』を開催する予定です。
高松商も歴史が古く、120年を経過して多方面の人材を輩出しています。その異色組の一人が『桂恩狸』さんですが、14日のチケットは『高商紫雲会』でも個人販売していて、私も前売り2500円を2枚買い求めました。岡義博会長が立場上個人的に一定数を被って、卒業生らに販売しています。高商初ですかね落語家は、多彩な人材の宝庫と言われると、次ぎに続く後輩も新天地に出て来やすくなります。
もう一人、香川の魅力を世界に発信する県の名誉大使『KAGAWAアンバサダー』を務める洋画家の平田ゆたか(78)さんが2日、県庁に池田豊人香川県知事を表敬訪問し、今後も古里香川の美しい風景を作品として描いていきたいと意欲を語ったと報じられている。平田さんも,高松商の卒業生です。ローマを拠点に、ヨーロッパの風景をもう50年近く描き続けています。
先の高松三越での個展で、私も小さな『ローマの朝』をモチーフにしたオレンジの明るい色使いの絵を一枚買い求めて、毎日の筋トレの励みとしています。腹筋から置き上がったところに、平田さんの絵があります。同じ朝の風景でもローマは霞んでいて幻想的ですが、拙宅の窓からは、小学校に登校する子どもらの顔をハッキリと見ることが出来ます。どちらからも、勇気をもらっています。
平田さんは、綾川町出身。1974(昭和49)年にイタリアに渡り、ローマを拠点に創作活動を行っている。2004(平成16)年から同アンバサダーを務め、もう20年近くになります。一時帰国中に新型コロナウィルスが流行したことでローマに戻ることが出来ず、現在は大津市で作品を描いている。芸術家の彼は「高松のまちは都会的。屋島や栗林公園など素晴らしい場所も多い」と言い、テーマに掲げる陽光の美しさを大切に、人の心を打つような絵を描きたいと意気揚々だ。