2023,05,10, Wednesday
時事通信と四国新聞が県民千人を対象に行った『合同世論調査2023香川』によると、県が解体する方針を決めている旧県立体育館について、「解体はやむを得ない」と考える県民が50.6%を占めた。「税金を投入して保存して欲しい」は10%未満だと言う。先の統一地方選挙で、存続を熱望する議員候補が立候補したが、落選している。
1964年に完成した旧県立体育館は、世界的建築家・丹下健三氏の設計で、船のような屋根が特徴。58年が経過し、老朽化に伴い耐震改修工事を計画したが、入札不調が続いたため工事を断念。2014年9月に、閉館している。世間には言われていないが、設計ミスで、天井の高さが世界競技基準に足らず、公式戦が開催できない。つまり機能的には、一日も早く解体すべき建物だと言えると考えます。 ただ先に記載の通り、丹下健三氏の設計だとして、県にもためらいがある。同時期に完成した『香川県庁舎東館』は、手厚い補修工事を施し保存使用されていて、私も使えない建物は解体やむを得ず論に賛成する。勿論完成直後に設計ミスは分かっていても、当時の状況では、直ちに解体することも儘ならず公式戦ではない、ハンドボール中学高校生大会などには使われていた。私もここで、競技したことがあります。 ほとんどが土のグランドでの試合や練習でしたから、体育館での試合は晴れ舞台でした。コトデン片原町駅から、20分以上は歩きました。高松競輪場の近くにあります。記念すべき建物ですが、建物本来の使用や代替使用が出来ないのであれば、一日も早く解体すべきだと思います。建てる勇気以上に、壊す勇気は必要だ。しかしその解体も、解体工事の設計業務に関する入札が不調に終わっている。 県は本年度の一般会計当初予算に、解体方法や費用を把握するための工事実施設計などの事業費4686万円を計上している。解体ではなくて、解体前の計画に設計会社12社のうち11社が辞退。1社では県基準に抵触するとして、『不調』になった。素人考えだが、『アスベスト』の使用があると推定されているのではないか。淀屋圭三郎新教育長も、就任早々難題に遭遇されている。いずれにしても、判断しなければならない大きな問題だ。 |