2023,07,02, Sunday
今年度の墓地世話人会が、1日法然寺庫裏で開催されました。心なしか、世話人の数が今日は少ないように感じました。新型コロナウィルス禍と言うより、世話人の高齢化も関係しているように思いました。寺としても、施設入院等の場合、暫く様子を見ることになるのだろうと思います。世話人の高齢化と同時に、地所内の無縁墓が多くなっていて、寺も永年の課題であった重い腰を上げようとしています。
冥加料として年間750万円程度永代使用者から受け取りますが、この世話人が集金するのは僅か200万円程度。残りは法然寺が直接請求をして、振込等で集金しています。年間の維持修繕費は、50万円ほどの赤字です。今日報告のあった『無縁墳墓等改葬公告』(官報掲載)によれば、北門から入って西側の墓所群(北ABCD)だけが対象範囲ですが、全体の3分の1もないと思うのですが、この範囲だけで200基以上の無縁墓が予想されているようです。 仕事柄、『住まいの手じまい』(俗に言う断捨離)の相談も多いのですが、家屋の中では仏壇の仕舞に手を焼きますが、墓じまいも必ず法然寺さんに一報を入れるようにつけ加えます。仏壇は有料ですが、通常の場合は製造業者が処分してくれます。罰が当たらぬように、僧侶に『魂抜き』の読経をしてもらっています。 わが松野家も、『北C』のエリアにあります。もう30年以上前に、更に高台にあった墓を今の場所に合葬しました。墓石も処分したので、今ではどのあたりだったかも分かりません。整理して再利用がなされるモノなら、是非使って貰いたい。しかし、高台の墓地は人気がありません。こんなところにも、時代の変遷を感じます。 生きて行くになくても困らない墓地ですが、私の目の黒いうちは年間僅か数回ですが、それなりの世話をしていきたい。30年位前になりますか長男賢士が、今の墓所のやり替えをしてくれました。これからの半世紀は、手入らずだと思います。今日の住職の言葉にあったように、殿様がわれわれの先祖に「好きなところに(墓所を)どうぞ」と解放して下さり、今の法然寺の墓所が出来ました。戦火に倒れた恩人の無縁墓の多くも、ここで供養されています。やはり、なくてはならないモノです。 |