2023年夏、第105回全国高校野球選手権大会が、6日日曜日に開幕しました。開会式も20年ぶりですか、TV中継で拝見しました。まだ始球式も旧態依然とやっているのかと驚きながら、選手宣誓はやはり良いモノだと感じながら観ていました。栗山英樹監督が始球式をしたのがつまらないとは思いませんが、全体的にもっと簡素化したらどうだろうか。
今日は日曜日で、開会式後からの3試合全試合を観ました。今年は甲子園へは行くことはないから、気楽にTV観戦と決めていたのですが、やはり高校野球は面白いですね。WBC大会前に長嶋茂雄氏を訪ねた栗山英樹監督にミスターは、「高校野球を大切にしなさい」と言ったそうだ。長島さんの理論解説はよく分からないのですが、感性的発言には流石ミスタープロ野球という片鱗を感じます。
今日の3試合の詳細は、新聞記事などで確認して下さい。参加49校の入場行進は、やはり圧巻でした。古関裕而氏の作曲した『栄冠は君に輝く』の独唱も、合同オーケストラ演奏もウルウルきました。主催者の挨拶も、今日のように短いのが良いですね。長いと飽きられます。暑いところで聞く話しです、配慮が大切ですね。
昨年の今大会ですが、優勝旗が初めて『白河の関』を越えたと話題になった東北『仙台育英』の優勝。今年も連覇(2度目の初優勝と須江監督は言う)を虎視眈々と狙っていますが、わが従兄弟甥の江口英寿さんが在籍する浦和学院高校との試合が、第3試合に組まれていました。結果は9-19と言う大差で、浦和学院高校野球部(江口英寿主将)は仙台育英校に負けました。
改めて仙台育英の強打打線と、140キロ越の投手が5人いると言う投手陣の層の厚さをまざまざと見せつけられた思いがしました。仙台育英の19安打(内本塁打2本)19得点もとんでもない得点ですが、負けた浦和学院も9得点です。この得点も、これだけ取ったらコールド勝ちもあり得る得点。要するに1点差で試合が決まりますが、両校の底力は計り知れないモノがあります。
その浦和学院の埼玉県は、確か154校の参加校からのトップ。宮城県は62校、香川県は33校でしたが、参加校の割りには優勝までの試合数は倍と半分ということはなく、比較的平均化しています。それでも一発勝負のトーナメント戦、有名ところが10回からの『タイブレーク』で消えた。だから高校野球は、観るモノを魅了して面白いのかも知れません。
最後に江口英寿主将、2年半お疲れ様でした。九州の田舎福岡県飯塚市から大都会の埼玉県さいたま市の、それも誰もが認める強豪校に入学し、1年生で背番号8を貰い、2年生の新チームでキャプテンに選ばれ、背番号18から今大会は8番に戻っていました。公式記録では、身長163センチ体重65キロ。身体は、決して大きくはありません。足が速いと聞いています。7回の死球出塁後、走るかなと期待しました。
9点を先行された4回表の浦和学院の攻撃、外野手頭越の2打点2塁打。9回2アウトからの打席は、スイッチヒッターとして右打席に入り三振で最後の打者としてゲームセット、英寿さんの高校野球は終わりました。父の英一さんも、遠路お疲れ様でした。親子の濃厚な月日、悲喜こもごもだったと思いますが、うらやましいほど幸せでした。英之祖父、弘子祖母、素晴らしい子孫を残しましたね。