心に響くSaxと、Pianoの優しく美しい音色で包み込む。高松でもこんなプチコンサートが、珈笛画廊・ほのほ(高松市中野町)で開催されていました。演奏者をして、「これほど音響がいい会場はない」と言わしめる2階ホール。元来画廊スペースを、音楽の場としている。画廊は壁があれば事足りる、真ん中はがら空きだ。誰が言い始めたか、今では毎月数回のプチコンサートが開催されている。
オーナーの二見尚子様はライオンズクラブ(フェニックスLC所属)の仲間として、長くお付き合いを戴いている。御尊父の代からの既知でもあります。演奏会の告知などを、SNSを駆使して私のところにも定期的に送ってくる。この仕組みに私も興味があって、狙い通り観客の一人となっています。
本日は、一人でソプラノからバリトンの3本のSaxを使い分け、繊細で美しい音色、パワフルなパフォーマンスで魅せる『渡辺ファイアー』と、時に静かに、時にロマンティックに、時にダイナミックに寄り添う『進藤陽悟』の素晴らしいPian。そのコンビネーションが生み出す音世界を創り出している3時間弱。
私は音楽が全く分からず、熟知して聞き入る音楽ファンとは完全な差を感じています。従って前列の快適なソファー席には座らない。茶会の正客のような人たち。掛け声も様になっているし、拍手のタイミングも絶妙だ。それでいて、私もなぜか悦に入っている。演者も盛り上がりを作り、聞く方もそれに答える。
驚くことに、どさ回りの演奏者も中央(東京)で大人数の箱でも演奏会を開いている。コロナ禍前であれば、中央が主で地方が従であったモノが、今では地方公演の回数で人気が評価されている感がある。CDの販売も積極的で、その価格は過去の倍と半分だ。聞く場所もないのだが、私も買い求めた。2000円は安いと思いました。ちなみに入場料は4000円。20人程度で採算が成り立つのだろうか。
私の心配をよそに、今月はまたまたミニコンサートがここで予定されています。オーナーは70人満員御礼を企てている。気取らなくて、あくびをしていても怒られない音楽会。私にはこんなのが心地良い。