新型コロナウィルスの感染拡大に伴い一時中止を余儀なくされていた標題の『不動産フェアー2023』が、サンポート低層棟1階市民ギャラリーで、香川県知事(大山智副知事代理)ら多くの来賓をお招きし、併催している『幼稚園児絵画展』の表彰も行った。『不動産フェアー』は、国の流通活性化方針で、1983(昭和58)年9月8日に『香川県不動産フェスティバル』として、流通機構誕生を祝ったことに端を発しています。
私は1981年2月に『誠幸不動産』と称して個人免許で開業し、2年後のことで昨日のことのように覚えています。今の県庁舎の東館あたりに木造の『教育会館』があり、その頃もう既に使われていませんでした。古い汚い建物の内部を、宅建業者が総出で掃除したことを思いだします。広い床をモップ掛けしたこと、鮮明に覚えています。そこに県中の『売物件資料』を掲示し、県民の多くに来場いただきました。
あれからだと、40年が経過しています。今ではインターネットで売情報が公開されていますが、40年前のあの頃がなければ今はありません。それから国の方針に右往左往されながらも、『不動産フェアー2023』は今年も開催されています。国は目的を達成したとして、既に不動産フェアーは奨励していませんが、公益社団法人香川県宅地建物取引業協会は今もカタチを変えて続けています。
内容は随分変わりましたが、県民に業界をPRするイベントとして定着しています。幼稚園児の絵画展で、『未来の家』書いて貰い、彫刻家・萬木淳一氏やデザイナー冨田紀久子氏らの審査で、県知事賞から宅建会長賞まで50作品ぐらいを表彰しています。その審査会の様子は、ユーチューブで公開しています。また作品はこの会場のほかに、『不動産ニュースかがわ』の住宅情報誌にも掲載しています。
毎年のことですが、表彰対象の幼稚園児には両親をはじめ、ジジババもついて来ます。見込客開発策として、大いに期待がもてます。空き家が増え、新築物件も量産されていますが、新築も明日からは中古で、われわれのところにも売却相談が来ます。新築物件は、大手開発建設業者が担当し、中古物件の販売は、中小宅建業者が多く担当する住み分けが今のところ定着しています。
最後に大山智香川県副知事の活躍について、少しだけ書き残します。大山さんは、高松商のOBで、仏生山町出身で今も居住されています。私は今日初めて公務を拝見しましたが、就任から半年、板についたように感じました。ご両親も喜んでいると思います。