9月28日高松『レグザムホール(香川県県民ホール)』大ホールにおいて、標題のコンサートが行われました。流石さだまさしさんになると、私世代の高齢者が多く、それでも開会直後の楽曲は、最前列の親衛組が起立してネオン管を左右にふりふり。これが2時間続くとなると、しんどいなと感じていました。その雰囲気を察したのか、2曲目からになると集団も落ち着いていました。
私たち夫婦は、特段この人というアイドルはいません。コンサート好きでもないのですが、コンサート情報と時間と手持ち資金がマッチしたら出かけて行くスタイルです。前回は確か、『小椋佳のもういいかいコンサート』でした。コンサート情報も一般紙からです、とても熱心な音楽フアンとは言えません。全くの気まぐれジジババです。
2曲目から、『精霊流し』『無縁坂』『縁切寺』の3曲は1972年(50年前)11月結成『グレープ』当時のヒット曲です。特に『精霊流し』は、さだ自身がバイオリンを弾きながら歌い、出身地の長崎を舞台にしただけに、哀愁に満ちた楽曲でグレープのメジャーデビューに貢献しました。このあたりは素人の私たちでも、こころ豊かに聞いていられる雰囲気でした。
結果途中の休憩なしで2時間40分、本人曰く「歌は疲れる」とMCに時間を使いすぎると言われていますが、そのトークも良く考えられたモノで、決して口からでまかせではなく聞こえました。いずれにしても、作詞・作曲家として、それを歌う歌手としても一流の才能の持主で、今日の高松公演が4601回目のそれだとカウントしていました。その間が50年、努力も惜しまないもはや超人です。
加山雄三氏など先輩が引退宣言をして姿を消すのに、さだは自然にいなくなるという意味のことを話していました。人間には自ずと終末があります。あれもやりたい、これもやり残したと考えているうちはまだまだ前へ進めるのではないですか。これが最後とリキを入れなくても、自ずとそんな時が来そうに感じています。
今日は、歌も語りも良かったさだまさしコンサートでした。気分爽快で会場をあとにしました。流石に2千名収容の会場から吐き出される人に、圧倒されます。私はチケット入手のウルトラマンを友に持っています。ウルトラマンにも感謝です。ありがとうございます。