2024,03,22, Friday
韓国ソウルで開幕戦を戦っていたドジャースは21日、大谷翔平選手(29)の通訳を務めてきた水原一平氏(39)との契約を解除した。複数の米メディアが同氏の解雇を20日付で報じ、球団も事実上認めた。違法賭博への関与が指摘されており、広報は「ドジャースも報道は把握しており、情報を収集している」との声明を出した。
一報に驚いた日本人は、多かったと思います。2月のドジャースファン感謝イベントで、大谷翔平選手は水原一平氏について、「ここはビジネスの関係。友だちではないが、割り切ってつきあっている」と冗談めかして笑ったが、二人は常に行動を共にし、キャッチボールの相手を務めるまでに親交を深めていた。私は大谷翔平選手の発言に違和感を覚えたが、アメリカ流のジョークと捉えていた。 しかし地元ロサンゼルス・タイムズの記者の詳しい報道だと、違法とされるブックメーカー(賭け屋)との関係が浮上し、告発された。ブックメーカーに水原一平氏の借金があり、大谷翔平選手の口座から少なくとも450万ドル(6億8千万円)が送金されたと報じている。不正は、昨日今日のことではなかった。何とも言えない、悲しい現実だ。 水原一平氏は大谷翔平選手がプロ野球日本ハム入りした2013年から、同球団の職員として勤務。18年にエンジェルスに移籍した同選手と共に渡米し、専属通訳として生活を共にしていた。最近は奥さんらしき女性もちらほら、わが家では大谷夫婦と一緒に水原夫婦も祝福していたところだった。 北海道で1984(昭和59)年に生まれた水原一平氏は、米国で育ったようだ。カリフォルニア州の高校、大学を卒業し、2013年にプロ野球日本ハムに職を得て、外国人選手の通訳を担当した。大谷翔平選手の陽に対し、上手く陰の役割を果たしていると感心しきり。大リーグという新天地に挑んだ大谷翔平選手にとっては、無二の親友の役割を水原一平氏は努めていた。 魔が差したとしか言いようがないことだが、社内では稲盛和夫塾長が言う『幸運も試練』かと噂している。大谷翔平選手が寝ている時間に、水原一平氏は起きている。時間がありすぎ、近くに金があれば悪魔につけ込まれる。なんとも残念な結果だが、結果がすべての舞台で活躍する選手家族関係者には、得るものの大きさだけリスクも大きい。 加えて大谷翔平選手自身は大丈夫かいな。水原一平氏と一緒に賭博をやっていたと認定されたら、今年1年は棒に振ることになりかねない。永久追放ともなれば、世界中のフアンを悲しませることになる。TVゲームとスマートフォン(スマホ)でやる対戦の境目があやふやで、まさに人生そのもののように思います。 |