2010,08,30, Monday
協会主催の、夏の本部研修会でした。(社)香川県古民家再生協会、佐伯博英会長の「古民家の保存と文化の継承」と、弁護士大川隆之氏の「賃料滞納をめぐる対応と注意点」でした。
協会では夏と冬の2回に渡って、知識の向上と新しい法律の研鑽などを目的として、高松会場、丸亀会場で研修会を開催しています。12支部を二つに分けて、同じ内容で研修をするのですが、スケジュールの都合で、明日の丸亀会場で受講する高松からの会員もいます。 佐伯博英氏の話は、先に私に勧めた「古民家鑑定士」の試験のことや、築後60年経過している古民家を解体せずに、それなりに有効に再生しましょう、その情報をいただけたら、材料を生かしながら、紹介者へも古民家所有者へも、それなりの対価を支払うというものです。受講後に、「私、古民家鑑定士受験してみるわな」と言われる高南支部会員さんもいました。 弁護士大川隆之氏は、来春施行が噂されている、「追い出し規制法案(賃借人の居住の安定を確保するための家賃債務保証業の適正化及び家賃等の取立て行為の規制等に関する法律)」に関して、オーナーらの「自力救済」が違法行為であり、家賃滞納入居者にも安定した住環境を提供し続けなさいと言う法律の解説でした。すでに参議院で可決されている法律です。 また大川隆之氏は、無銭飲食はこの行為(食事)と結果が直結しているから、つまり時間の経過が少ないことから、最初から無銭飲食をしようと計ったのに対して、家賃の不払いは、先に払った賃料から少なくても半月か1ヶ月を経過している。最初から払わないという意思はなかったという解釈のようです。 昨今の賃貸市場は、40万戸の空室、家賃の値下げ、オーナー破綻、賃料滞納者増、クレーマ増と四重苦から五重苦です。経済が疲弊し善循環の歯車が狂ったら、これほどまでに人心が乱れるものなのでしょうか。この業界は、人の営みのど真ん中をみます。死んだふりをせずに、大きく目玉をあけて、ど真剣に注視して、生きてみたいと思います。 |
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