(一社)全国賃貸不動産管理業協会(愛称=全宅管理)の業務企画委員会が、神田の全宅会館で開催されています。本日の会議室は新装なったばかりの、地下大会議室です。私は東京駅大丸デパート内の「東急ハンズ」を見て回っていて、定刻10分前の到着でしたが、もうみんな揃っています。
東京駅は丸の内側の赤煉瓦に象徴されるように、綺麗に改装が終わりました。今日のJR神田駅は、改装が始まっていて、どなっているのかいつもの出口が見つかりません。大きい駅は、出口が違うともう分かりません。駅の周辺をぐるぐる回ります。
熱心なメンバー7人の委員さんが、熱い議論を重ねています。創設以来もう10年も委員をやっているという強者がほとんどで、私のような新参者は私だけです。恐らく大きなとんちんかんを言っていると思うのですが、借りてきた猫になっても仕方がありません。聞かれたことは慎重に、聞かれないこともべらべら的外れの話題を喋っていることでしょう。
宅建業者のアパートマンション管理業務ついて議論を交わし、実に多くの成果を出しています。まさに賃貸管理業務のプロ集団です。それぞれの委員が惜しげもなく、自ら編み出したノウハウをとりまとめています。私の見るところでは、必要な諸々の8~9割はもう既に完成しています。
京都宅建協会所属の委員さんに、「まつのさんはアパマンショップネットワークにも所属しているが、全宅管理との違いは?」とずばっと聞かれました。私はとっさに、「目指すところが違う」と答えました。全宅管理は従業員5名前後、管理戸数500戸前後の規模と聞いています。
これに対して弊社の目指す山は、従業員も2倍管理戸数も3倍程度を目指しています。田舎にいて大きなことはかないませんが、100年存続する会社を最大の目標としています。そのためには後継者の育成も必要だし、従業員の共育も大切な目的です。全従業員の物心両面の幸福を追求すると共に業界の地位の向上に貢献する。
特に本日は新規成果物として「賃貸住宅事業収支ソフト・中古版」のお披露目がありました。プロがエクセルを駆使して作った物です。中古賃貸物件を購入して、リノベーションをして保有し、何年か先に再販することを想定しています。私が使うエクセルと、ここで紹介されているエクセルは似て非なものです。もちろん新築物件の事業収支ソフトは、先にここから販売されています。
このような完成した成果物を、入会金2万円で入会したら利用できるようになります。現在5533社が、2~3年後には6000社を目指すとしています。問題はこれらの成果物を、会員さんへどのようにして知らしめるかです。PRには、新たな知恵が必要のようです。
稲盛和夫塾長もぼやいていました。セラミックで人造骨をつくり、大変好評でした。膝の骨も作ってと言うのでそれを作って供給したら、厚生省の認可を待たずして闇販売をしたとしてバッシングされたことがあります。一生懸命さに打たれて、良かれと思ってやったことが短期的には報われないということは、しばしばあります。