よんてつ不動産㈱の社長が交代されて、杉浦崇史氏が就任と言うことで、わざわざ挨拶に来られました。JR四国からの出向組で、「オレンジタウン」の販売に力を入れるとのことでした。折角のご縁ですから、「オレンジタウン」を見に行きました。
香川県さぬき市志度5055-21他(志度区域)とさぬき市造田是弘1651-41他(長尾区域)の2つにまたがる広大な土地(約41.6ha)に、682区画を造成し、工事完了検査済書が平成10年4月30日に出て、そこから100戸程度の住宅が建ち並んで文字通り街を形成しています。
区画数では250区画ほど販売が進んでいるそうですが、それにしても販売残がまだ多くあります。私も存在は知っていましたが、よんてつ不動産㈱とハウスメーカーが提携して、つまりわれわれの仲介を許さないだろうと考えていた訳です。それは杉浦崇史社長の説明で、氷解しました。
この「オレンジタウン」の最大の特徴は、敷地内にJR四国の「オレンジタウン駅」を持つことと、24時間安心安全の警備巡回が出来ていることです。アルソックの警備センターが、団地内中程にありました。パトロールカーも走っていました。しかしあまりにも広く見渡せる敷地に、パトロールカーは寂しげです。
現地販売事務所は、高徳線「オレンジタウン駅」より徒歩2分(約160m)の位置にあります。ここが駅から一番近いところになります。駅前にはマイカーとおぼしき車両が、駅舎を挟んで上に10台ほど下に10台程度停まっています。今はこんなことも、許されているようです。
香川県下にあっては、香川町に「ニッセイニュータウン」が今から35年前くらいに300戸程度販売されたのをきっかけに、それから20年後の富士見坂団地と10数年前のこの「オレンジタウン」の3箇所が大規模開発団地だと思います。いずれも苦戦を強いられていると、私は感じています。
先の2つは確か「日本生命」の関連会社、「オレンジタウン」はJR四国です。いずれも巨大企業を背景に持っていますが、販売実績から推測すると、有名ブランドの力も、さほど大きく貢献していないと思います。やはり不動産は立地でしょう。山を切り崩し、谷を埋めてしっかりした団地を作りますが、それがどこにあるかです。
むしろこれより販売戸数の小さな小中規模開発団地が、人気の的のようです。それにしても販売残をなんとしてでも少なくしたいよんてつ不動産㈱は、この通勤駅に特急列車も停車させています。力の入れようが半端じゃありません。特急だと、高松駅まで僅か16分と書いていました。
わたしも丁度、高徳線上下線の入構を目撃しました。こんなこともあるのですね。15:32分が1日の中で唯一上下列車が停車する時間になっています。上りが普通列車、下りの徳島行きが特急列車でした。売れると良いですね。